社会保障が機能しない不透明な将来において、唯一頼りになるものといえば……。

酒やめて、1728日。

「死ぬまで働く」の原資は健康ですが……

ちょっと前に「不本意にも生きさらばえてしまうのなら、酒抜きの人生設計を強引にやってみるのも一つの手かと」という話を書かせていただきました。死ぬまで働けの時代において飲酒習慣はどうなのよ? ということです。この点についてもう少し深堀りさせていただきたいと思います。誰にも頼まれてませんけれども。

繰り返しますが今の時代、「死ぬまで働け」なのですよ。そこまで行かなくてもそれに近い状況であることは確かでしょう。このブログでもさんざん書いていますが、「年金のほかに二千万貯めろやゴルァ!」+「副業オーケー」+「70歳定年延長」がセット(?)になっていますし。で、そうしたときに何が必要かというと、やはり健康ですよね。働くための原資でもあり、また最大の節約でもあります(参考「節約すると貧乏になるという説を、断酒とからめて検証してみた!」)。

おなじ「健康」でも首から上、つまり脳と、首から下、つまり身体に分けて考える方がいいかもしれません。身体的な健康が害されて働けなくなった場合、年金だけでは食べていけないとなると、生活保護という手もあります。

でも、脳の健康状態はわかりにくいものです。脳は、だんだんに劣化していくものですから。そしてそれは加齢とともに、誰にでもやってきます。

最近、同業同年代の仲間と話したのですが、その人は最近、資料の読み込みが甘くなったというのですね。老眼なので細かい文字を読むのがなんとなくめんどくさくなる。なおかつずっとやってきた仕事なので、だいたいの内容は詳細に読まなくてもわかっている。その「×」で失敗したんだよねー、と。

これねー、めちゃわかるんですよ。その人はまったくお酒を飲まないので、ましてや飲酒者においてをや、という感じです。とくに、資料を読みながら自分でストーリーをつくってしまう悪癖は、とかく主観的になりがちな飲酒脳にありがちです。

自称・適正飲酒でも脳は劣化するんですよ!

飲酒脳の特性はとりあえず措いたとしても、脳は加齢とともに劣化し、それに輪をかけるのが飲酒習慣だということは確実に言えます。

では、どの程度の飲酒習慣で脳の劣化が進むのか。実は適正飲酒の基準については、学会で提唱されるレベルがどんどん厳しくなっていて(それだけこの分野の研究が進んだということでしょう)、このブログでも引用した時点によって異なっています(すまぬ)。その中でも脳の劣化、前頭葉の委縮ということにスポットを当てた場合、このような記事(「適量のアルコールでも脳には悪影響が 海馬の萎縮リスクが3倍以上に」)があります。この記事に示された量を今、ざっくり計算すれば、一日焼酎のお湯割り二杯程度でもアウトです。むろん、適正飲酒の基準はもっと下です。

焼酎お湯割り二杯といえば、自称適正飲酒者が「俺は焼酎のお湯割り二杯しか飲んでいない( -`д-´)キリッ」とか自慢(?)しますけど、そのレベルですよ。その程度でも、脳の劣化を促す、つまり若年性認知症リスクを抱えてしまうということです。酒による脳の劣化は案外「身近」です。そして繰り返しますが、そこに加齢が「×」します。

で、一生働くのであれば一生脳の健康を維持しなければいけない。やっぱりいよいよ、多くの人が酒と訣別すべき社会状況になってきたのかもしれません。

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