脳の健康を保ちオープンな心持ちでいれば、何にでも立ち向かっていける!?

酒やめて、2782日

「年金≒隠居料」が機能しなくなっている

一昨日、「人生なんて簡単に詰んでしまうから、そのリスクをできるだけ避けなければ」という話を書かせていただきました。「死ぬまで働け」の世相の中で、ジジイ世代はバイトをせざるをえなくなっている。そうしたときに必要になる「資質」のようなものが、ことごとく飲酒習慣とバッティングしてしまうといったことです。これについて深堀りしたいので、誰にも頼まれていませんけれどももう少し触れさせていただきます。

まあほんとにセクシー進次郎の「年金80歳」が話題になっていますけれども、これについては、むろんそういう方法もあるということであり、80歳からじゃないと支給しねーぞではないのですが、ただし言葉というのは恐ろしいもので、あっという間にそれが政府の意向であるように広まってしまいました。そういうふうになるんじゃないかといった雰囲気が蔓延しているからこそ、そのように受け止められたという側面も当然ながらあるでしょう。

その言葉のベースには「働ける人には働いてもらいましょう、昔みたいに60歳からあるいは65歳から年寄りというのはおかしいですよ」という意図があり、そこには人手不足問題も絡んできます。

翻って年金というものの本質(?)を考えてみると、これは言うなれば隠居料ですよね。おじいちゃん、これ渡しておくから、あとは若い人に任せてあんたは大人しくしといてね、ということです。

しかし、今やそれが上手くいかなくなっている。実際、「死ぬまで働け」の世相の中で、ジジイが大量に世の中に出てきていろんな老害を振りまいています。このブログでよく引用させていただいている「先っちょマンブログ」さんも、以前、以下のように指摘していました(参照「先っちょマンブログ「使えないヤツ」」)。

嫁さんが今スーパーでバイトをしているのだが、嫁さんが働いているスーパーはジジイとババアばかり働いていて、特にジジイはポンコツが多くて困るとよく愚痴をこぼしている。何回言っても仕事を覚えないだけでなく、指示やお願いをちゃんと理解していないのか、してもすぐ忘れるのか、失敗が多いという。作業も緩慢で要領が悪い。しかも失敗が多いだけならまだいいが、ジジイのパートは横柄な態度のヤツが多いのがムカつくという。定年後、生活費の足しにとアルバイトをするジジイが増えているが、サラリーマンだった頃に部下に偉そうにしていた態度が抜けず、娘みたいな年齢とはいえ、20年近く働いているパートに対してエラそうな口を利くのがいるらしい。昔やっていた仕事ではエラかったかも知れないが、新しい職場では平均以下の仕事しかできていないことを分かっていない。「俺様が仕事をしてやっているんだからちゃんと教えろ」みたいなのが多いという。かといって、教えてすぐに店の機械の使い方を理解できるわけでもない。ただ単にエラそうな態度を取る仕事ができない年寄りのアルバイトでしかない。しかし、そういうジジイは自分の立場やどう見られているか分かっていないから、態度が全然改まらない。

(改行などは引用者都合)

私の同業者でも、一昨日も触れましたけれども、発注元の若いスタッフに対してあまりにも偉そうな態度をとるので、もう来ないでくれと言われた人間もいます。そういった輩は「俺は〇〇だ( -`д-´)キリッ」というアイデンティティを振りかざしがちであり、したがって本業において「もう来ないでくれ」になっても他業種のバイトにも入っていけないし、バイトをしても、まさに先っちょマンブログさんの指摘のようになるのでしょう。

酒で脳が委縮すると「したい」気持ちが「いつも」になる!?

逆に、これまた一昨日も書きましたけれども、まったく違う仕事を楽しむ人もいます。私の仕事仲間は本業が不調の時にスーパーのバイトをしていましたが、「必要とされている実感があった」「キツかったけどほんとにやりがいがあった」と感慨深く話したりもします。そしてこういうふうに感じるためには、硬直化していないオープンな心持ちが不可欠です。

で、そのようなオープンな心持ちを阻害するのが酒さんでありますよ。

酒が物理的に脳を萎縮させることはよく知られていて、脳が萎縮すれば考え方も硬直化します。もともとジジイ世代は、先に挙げたジジイのごとくエラソーにしたくてしょうがないという宿痾を持っているところ、そうしたい気持ちがモロに表面に出るようになります。ワニの脳(≒本能)が人間の脳(≒理性)の覆いを突き破って露呈してしまう(参考「そこの飲んだくれの方、「それでも家に帰れている」はエビデンスになりませんよ!」)。酒を飲んでいるときはもちろん、飲んでないときもそうなりがちで、この辺が非常に怖いところでございます。

むろん、そういったことはもともと持っている性格にもよるので一概には言えないのですが、脳が委縮する→あからさまな言動パターンになるということだけは確実で、それは「死ぬまで働け」の時代、死ぬまで社会と接点を持つ時代においては非常にやばい。こういう人ほど社会に出てきてほしくないのでたっぷり年金を渡すべきなのですが、現実にはそうはなっていない。

逆に脳の健康を保ち、いつもオープンな心持ちでいれば、どんな境遇でも楽しめる……なんていうと、よくある「美しい老い方」みたいになってしまうけど、周囲の良い例、悪しき例をみるにつけ、そうした思いが確たるものになる次第でございます。先っちょマンブログさんも以下のように言っていることですし。

「俺は将来スーパーなんかで働かない」と考えている人もいるかも知れないが、本当にそううまくいくだろうか。定年まで会社にいられるか、そもそも定年まで会社が無事かなんて誰にも分からない。順調だった人生でも、悪いことが重なってやりたくない仕事をせねばならないこともあるだろう。そういうことを考えて、要領よく作業できるようになり、誰の下でも働けるよう気持ちを切り替えられるようになっておかないといけない。

(改行などは引用者都合)

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