酒やめて、2200日。
LGBTヘイトは絶対NG。じゃアル中は……
LGBT法案が成立しそうな勢いですね。同性婚については、社会システムが悪意の利用者(便乗者?)に対して脆弱な日本の場合、他のG7各国とは同列に論じられないようにも思うのですが。ただ断酒者的には、なにせ断酒者にとっての「神」のような存在であるエルトンジョン大パイセン(断酒30年超!)が同性婚ですからねー。複雑です。
さて問題は、LGBTの人に対するヘイトスピーチの有罰化です。むろんヘイトスピーチは絶対許されないことですが、ただ、だったら私がアル中時代にさんざん受けてきたアル中に対するヘイトスピーチも取り締まれよー、と思ってしまいますよ。
アル中は誰もが罹患する可能性がある病気です。そして病気であるからには、ヘイトスピーチは絶対に許されないはずです。
がん患者に対して、あいつはがんだ! などと誰も言ったりしません。しかし同じ病気でもアル中は違うのですね。なぜか気軽に言ってくれるわけですよ。私も「あいつはアル中だ、脳が萎縮してる」と言われ続けてきました。これって営業妨害でもありますが、ただ、それをヘイトスピーチだとしてくれる勢力はありません。もしあったとしたら、「アルコールは脳を委縮させるという学術論文を発表するなー」とでもやるのでしょうか。
職種差別だって酷いもんですよ
またあるとき、その「あいつはアル中だ」と糾弾(?)してくる輩の前で、「うちの子に語学留学させたいんですよ。だから稼がなきゃ」とふともらしたら、「〇〇(←私の職種)の子ども風情が留学なんてしなくていい! 生意気だ!」と比較的強く言われて酷く傷つきました。「〇〇風情の子」ではなく「〇〇の子風情」です。何者にだってなれる可能性がある若者に対してそりゃないだろーという感じですよ。このことは私は一生、絶対に忘れないでしょう。
そしてこういう職種差別(もはや身分差別といってもいい)は、派遣社員が正社員から差別されたり、下請け差別があったりと、今の日本にあまた存在しています。LGBT法案に慎重な自民保守派を声高に非難するテレビ局にしたところで典型的な下請け構造で、下請けのスタッフなどは優秀であればあるほど局の正社員からいじめられるといいますから、なにをかいわんや、です。
では世にはびこるそうした行為を法律なり条例などで取り締まってくれるのかってことです。こうした職種差別、下請け差別だって、されたほうはLGBTの人が傷つくのと同じくらい傷ついているのです。
というふうに論を進める(?)と、じゃあよく言われるところのチビデブハゲはどうなるんだって話にもなりますし、そもそも麻生太郎さんの口が曲がっているなどと放言していた野党がLGBTの法案を推し進めるなど、マジでへそが茶を沸かしますわ。
ともあれ、すべてのヘイトスピーチ、差別的発言を取り締まることはできない。だからこそのコンプライアンスってものなんじゃないですか。誰もが規範意識高く人を傷つけることは絶対に口にしない。そしてそういうことをいちど口にしたら、公的な罰は受けなくても、軽蔑の目で見られて社会的に「退場」せざるをえなくなる。フリーランスだったら、そういうことを口にする人には仕事頼めないよ、とかですね。そしてそういうふうに世の中、確実になりつつあるようにも見えます。
断酒ブログ的に無理くりくっつければ、断酒者だって、そういうジェントルでロジカルな世の雰囲気づくりに貢献しているのではないかと。
なお、LGBT法案のヘイトスピーチについては、亡くなられた安倍元首相の「ぜったいに許されることではない。だが、法制化することでもない」が正鵠を得ているのではないでしょうか。その安倍さんにしても、山本太郎から病気差別発言を受けています。で、そういう差別をする連中が熱心に推しているのを見るにつけ、LGBT法案はLGBTの人たちのことを本当に考えてのものなのだろうかと「もやもや」してしまうのであります。
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