やっぱり酒飲みは馬鹿にされていますよ。当事者からも。

酒やめて、2206日。

酒造組合理事長が問題発言!?

ちょっと前に日本酒造組合中央会理事長が、「日本の方は日本酒に関して高いお金を払ってくれないんですけど、海外の方は払ってくれる。日本が貧乏になったっていうこと」という発言をしました。鼻で笑いながら言ってくれています。証拠スクショも貼っておきます。

お金持ちの中国人が上顧客になってくれるから、ビンボな日本人は相手にせんよガハハ、ということになりますね。デフォルメすれば(正確な発言内容は上記記事をご参照ください)。

このような発言は炎上案件になると思いきや、とくに問題にもならず、いまだに上のリンク先は削除されず「健在」です。

いやしかしこれねー。わりに問題をはらんでいると思うんですよね。個人的には。

というのは、酒というのは当然ながらコメからつくりますよね。そしてご存じの通り、日本のコメ作りは、めちゃ保護されています。大規模農業で効率よく栽培されるがゆえにコストの安い、そして品質も向上している海外のコメを、日本の消費者は安く買うことができません。

それでもこれまでは、やっぱお米は国産よねーみたいな感じで、世界一高い米を買わされていても消費者も納得していたところがあります。しかし貧乏になってしまった今の日本にあっては「米が高い」はマジ死活問題です。

ちなみにコメというかイネと言ったほうがいいのかもしれませんが、水耕栽培で養分吸収率がいいので、大規模&機械化だと驚くほどの低コストでの生産が可能になるそうです。

そうしたなか、日本は基本的には「一粒たりとも輸入米は入れん( -`д-´)キリッ」という方針を貫いてきました。なぜかといえば、建前としては安定供給のためです。実際は、自民党が伝統的に農家を大票田にしてきたことがあるでしょうけど。

没落していく組織や産業は「傲慢」になるのだ

ともあれ、その錦の御旗の安定供給のために、日本人全員が「高い米」に我慢している。そのように日本人全員が支えているコメづくりに支えられている酒を、お金持ちの中国に輸出し、その状況を酒造組合の「長」が、日本人は貧乏だからーと鼻で笑う。それはないでしょーが! 怒れ、日本人!

なのですが、炎上の気配もないのは、単に私がひがみ根性旺盛だからだろうか!?

さて以前、「酒造会社が「アルカス」をキャンペーンに用いたことは、存外に深い意味を持っているのではないかという仮説」といった話を書かせていただきました。今回の発言はこれと似ている側面もあります。ストゼロの「肉! 現金! 当たる!!」キャンペーンもそうですが、かなりなめてる感がありますよ。やっぱり。

一言でいえば「傲慢」です。そしてNHKなどが典型ですが、滅びゆく組織や産業は必ず「傲慢」になります。そのような例を、私たちは没落する日本の中でたくさん見てきました。今回の「傲慢」もその一局面ではないかと、断酒者としては断じたいのであります。こちらは、圏外から生暖かく見ればいいだけですが。

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