「人間は何かに依存しなければ生きていけない」@高樹沙耶←わかるなあ。その上で、この命題(?)について考えてみる。

酒やめて、1608日。

高樹沙耶発言は是か否か

高樹沙耶さんが、「(日本は)アルコールやタバコ依存はOKで大麻はダメという不思議な国」とツイートしたそうで、またまた物議をかもしています。個人的には、言ってることはしごくもっともだと思います。実際カナダでは、アルコール依存症が社会問題化していることが一因で大麻を解禁したそうですから。大麻は酒の代替物質になるのでしょう。よく存じ上げませんけど。

そして個人的に注目したいのはそれに続く部分でして、「人間は何かに依存しなければ生きていけない」とあります。これねー、まったくその通りだと思うのですよ。このブログでもときどき取り上げていますが、やっぱり人間の脳というのは高度に発達しすぎちゃって、それゆえになんらかのご褒美を欲しがるのですね。酒を飲むのは、そのもっとも簡単かつ強烈な解決法でしょう。脳内の快楽物質すなわち脳汁の噴出促進行為ってやつです。そして飲酒習慣が深度化し、アル中、あるいは依存症に近づくと「ご褒美くれええええ」と脳が常に訴えかけてきます。

ただ、そうでない普通の生活をしていても、なんらかの脳汁噴出物質、あるいは行為を求めるものなんですよ、脳というところの者は。まったく高樹さんの言う通りです。やっかいといえばやっかいです。

そしてこれまたこのブログでさんざん書いていますが、断酒とは、酒に代わる脳汁噴出物質、あるいは行為を追い求めることでもあります。高樹さんはそれが大麻だと言ってますし、カナダの例などを見ると妥当なところかもしれませんが、今の日本では物理的に不可能です。

すべての脳汁噴出物質の中で酒が決定的に悪質である理由

だったら何にするのか。セオリーとしては、摂取物ではやはり白米と甘いものですねー。経験則的に言って。これに加えて運動です。私の場合、サーフィンとランと筋トレですが、これらは確実に脳汁を出してくれます。

問題は、このような代替物質、あるいは行為が身体的に害をもたらしてしまうところですよね。白米も甘いものも過剰に摂取すると糖尿病という、めちゃ怖いリスクを抱えてしまいますし、スポーツだってやりすぎは良くないと言いますもんね。若返りで有名な南雲吉則先生もスポーツ無用論者です。なんにせよ、脳汁を出してくれる物質&行為は弊害を伴うということです。でもそれを求めてしまう。ここのところが人間の脳の難しいところです。

ただし、酒の弊害というのは、もうすべての脳汁噴出物質の中で大きすぎるほど大きいということだけは真理でしょう。それは肝臓をはじめとする内臓疾患や成人病のリスクを高めたり、脳梗塞リスクを高めたり、あるいは脳を萎縮させることで脳機能そのものを損傷させたり、とか、こう書いただけでそら恐ろしいし、これだけでも十分いかんやろー感満載ですけれども、実はそれだけじゃなくもっと怖いことがあります。

酒による肝機能低下は、幸せ物質であるセロトニンを封じ込めます。このブログでも何度も取り上げていますが、酒を飲んだ翌日の朝はセロトニンが生成できないため絶望的な心持ちになります。怖いのは、やがてその絶望が朝だけではなく酒を飲んでいないときも、そして人生すべてを覆うようになることです。

この一点をもってして酒は、すべての脳汁噴出物質の中で最悪であると断言したいところであります。アル中→断酒者としては。

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