【医療費が固定費になる怖さ】僕らにはもう「糖尿病になる自由」がない。

酒やめて、2080日。

医療費は究極のサブスク!?

ずいぶん前に「僕らにはもう「アル中になる自由」がない」といった話を書かせていただきました。その伝でいけば、僕らには「糖尿病になる自由」がないということも言えると思いますので、その点についてちょっと触れてみます。

今回入院しまして、相部屋にいた何人かの糖尿病の患者さんがこれから(がんなどの)手術をするといった状況だったのです。そこでの聞きかじり情報がもとなのですが、糖尿病になると、徹底的に自分で管理していかなければならないことを強く感じました。

そして糖尿病の怖さについてはいろんなことが言われていますけれども、我々世代だとまた違う怖さがあると思うのですね。それに一生付き合うために恒常的なコストが発生する、これが怖いということです。要は医療費が固定費に、ちょっと意味は違うけどサブスクみたいになってしまうということですよ。

われわれはライフハックとしてサブスクの方が節約になったり、税制上有利だったりした場合、そういうスタイルを選ぶわけですけれども、往々にしてそれが無駄だったりすることも指摘されますよね。家計費見直しの項目として、ずっと保険と携帯料金のことが言われてきましたが、携帯料金見直しについてはもうほぼ浸透し、キャリア携帯に高いお金を毎月払ってる人はあまりないでしょう。菅内閣の功績もあって、携帯料金マターなるものは日本から消えつつある。とすると相対的に無駄なサブスクがクローズアップされるようにも見えます。

その意味からするとNHKなんてのは犯罪的に無駄なサブスクですし、マンションに住んでいる人ならBS回線が来ているだけで毎月2000円ちょっとを取り立てられます。マジ罪深いことだと思います。私はそもそもアンテナを外してしまっているのでNHKとは無縁でいられますけど(もし来たら中国語で対応し、動画に撮ろうと計画しているのですが)、Amazon PrimeとKindle Unlimitedは契約していて、月にそれが1500円ほどです。映画見放題、本読み放題で今や1500円ですよ。それにくらべてNHKは……やっぱり犯罪的です。そしてAmazon Music Unlimitedにも入りたいなと思っていて(聴いてみたい曲を検索すると「Amazon Music Unlimitedなら~」という表示が出たりする泣)1000円そこそこですが、それでも恒常的にお金を取られることに関してやっぱり抵抗があるわけです。年一だけどMicrosoft365もそうですよね。

そのように多くの日本人がサブスク的支払いに敏感になっている中で、NHK以上にやばいのは医療費で恒常的に一定の額を取られ続けることでしょう。糖尿になると、インシュリン注射を使う場合で毎月1万円だか必要なわけですよ(参照「糖尿病になったらいくらかかる?」)。これってめちゃ大きいと思います。

おちおち糖尿にもなれないのだった!

いや、今の高齢者ならそれほど問題にはならないのかも知れません。いわゆる逃げ切り世代は、アル中になる自由もあれば、糖尿になる自由もある――というと語弊があるかもしれませんが、それを実践している高齢者が多いのは事実です。

ただし今、日本の諸問題を突き詰めると元凶は医療費&社会保障費の悪魔的増大、つまり行き過ぎたシルバーポピュリズムにある(若者が消費できないのも社会保障費の圧迫による)ので、ここはなんとしてでもシュリンクさせてくるでしょう。後期高齢者の2割負担なんか、これから始まるであろうことに比べれば屁みたいなもんだと思われます。だから我々世代の場合、今の高齢者のように気軽に医療を利用するわけにはいかんし、そもそも月に1万円なりを恒常的に払うなんてことは低年金世代(むろんそうじゃない人もいるでしょうが)には無理スジってもんです。なんというか死活問題なのですよ。そしてそれは、これから老いを迎える多くの人に適用されるのではないでしょうか。

先天性の疾患ならともかく、今の高齢者と同じようにおちおち糖尿にもなってられないのです。むろん糖尿病は生活習慣病といいますが、生活習慣だけで決まるわけではない。ただそのリスクを減らす生活習慣を実践することは必要なわけで、少なくとも、その重さみたいなものが大きく違ってくる。とすると、経済的死活問題的に考えても、今後も酒を飲まないことは必然であると考え、今回の入院体験でそれが確信になったのでありました。

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