アルコール依存症は病気なのにポリコレ対象になっていない現状について、さらに深く考えてみる。

酒やめて、1812日。

いよいよ「禿げ」もポリコレ対象の仲間入り!?

2015年M-1チャンピオンのトレンディエンジェルが、昨今いまひとつパッとしないようです。この理由として、禿げネタに飽きられたから、といったこともささやかれます。そこへもってきて、昨年暮れのネタ番組で炎上したとか。「どこまで薄毛の人をあざ笑うんだ」とのことです。

ただしトレンディエンジェルの場合、禿げネタは自虐ですよね。他者を馬鹿にしているわけではありません。そして自虐なら一応許されるという常識が、これまではあったと思います。お笑いの世界ならなおさら、です。にもかかわらず、「禿げいじり」もポリコレ対象というのが昨今の風潮のようであります。ついに、禿げというポリコレ聖域が侵食されつつあるのです。以前にもこの問題(?)については書かせていただいています(参考「「アル中」ははたしてポリコレの対象になるのかならないのか。これは病気か否かということでもあり、断酒メソッドにも関わる問題です」)。

そういえば数年前にアジアンの隅田美保さんが、「ブサイクいじり」が嫌だということで休業してしまいました(理由は諸説あり)。ブサイクの自虐は、お笑いの世界では一つの武器というふうに考えられていたのに、このことも象徴的のようにも感じます。

禿げに話を戻すと、自虐ならば自分の禿げを営業の武器にする昭和ぽい営業マンも未だにいる(実際知ってる)というのに、そこにまでポリコレ様が踏み込んできているのです。

とまあ、そのようにポリコレ対象は拡大する一方、という現状があります。

一方、ジェンダー関連などよりももっとずっと昔からポリコレ対象だったものに「病気」があります。病気起因の差別をなくしていくことが、人類の進歩というものだったのでしょう。また以前にも書きましたが、病気起因だと罪一等減ずるの「文化」も古くからありました(参考「忠臣蔵の真相と、酒が人生におよぼす影響の共通点について考えてみた!」)。

アルコール依存症という「病気」はめちゃ損ですよ

にもかかわらず、ですよ!

禿げでさえ(失礼!)ポリコレ対象になりかかっていて、なおかつ「病気」はポリコレ対象案件の最たるものと言っていい存在なのに、相変わらずポリコレの外にある「病気」があるんです。もちろん、アルコール依存症です。昨今では完全に病気認定されているのに、なぜかポリコレ外に置かれています。

その証拠に(?)、このブログでも度々書いていますが、私もことあるごとに、お前はアル中で脳が萎縮しているなんて言われてきましたし、言ってきたのが多重サイマーだったので、じゃあ多重債務者はポリコレ対象なのかとも考えてしまいますよ。

で、言いたいのは、ですね、そんなふうにアルコール依存症あるいはアル中は、異常なほどに不当に扱われています。このブログでも度々書いていますが、繊細が故にアル中になってしまうという側面だってあるのですよ。にもかかわらず「だらしがない」とか「意志が弱い」と言われ、また最近では飲酒の害に対する知識も一般化しているため(そのこと自体は素晴らしいのですが)脳が萎縮しているとか、そういうハラスメントを受けます。

これまたいつも書いていて恐縮ですが、アル中だと指摘されるならともかく、脳が萎縮しているといった指摘は、仕事をしている社会人にとっては、たとえそれが事実にせよ、明らかに業務妨害です。でも実際にはされてしまう……。と考えると、もう飲酒行為は損すぎますよね。この「損」は、酒を飲んで良い気分になるくらいの「トク」では、とうてい行って来いにできないくらいのものだと考える次第であります。

でもってアルコール依存症をポリコレ対象にしようという運動も起こすよりも、あっさり酒やめちゃったほうが圧倒的にラク、ですよね。言うまでもなく。

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