酒やめて、2404日
飲酒時代は白昼「金縛り」になったのだった
ずいぶん前に「酒やめて肝機能が改善され代謝が良くなると、それは身体のいろんなところに作用してくれるという実感」といった話を書かせていただきました。そのなかで触れていますが、飲酒時代は毎朝のように起き抜けのふくらはぎ痛に悩まされていました。まあ、これがなくなっただけでも断酒した甲斐があったとあらためて感じますわ。あれはマジ辛かったですから。
でもって先日、ふと気付いたのですが、そういやもう一つ酒やめてからなくなった身体上の不調があるなあ、と。それは、突然の金縛り状態です。
飲んでいた時代は、飲んでない時でも――たとえば仕事していてちょっと休憩しようかとソファーでぐだあ~と横になり、さあまたやろうと思い起き上がろうとしてもまったく身体が動かない、ということが結構あったのですね。白昼の金縛りです。
これはふくらはぎ痛のように毎日ではないけれども、「あ、またか」程度の頻度でありました。で、酒やめて、これもまったくなくなったのです。
しかし突然、身体が動かなくなるというのは、たぶん重篤なことなのでしょう。素人がこういうことを書くのはGoogle先生的にはあまり好ましくないかもしれませんが、酒による脳のダメージが、何らかのかたちで作用していたのかなあ、とも思います。
いつ、どんなかたちで影響が出るかわからないから
むろん、酒やめてそういうことがなくなったからといって手放しで喜べないのも事実であり、飲酒習慣というのは、ほんとに百年殺しのように効いてくるものだと思いますよ。昨年、私は肝血腫で肝臓摘出しましたが(参考「断酒して長いのに肝がん(仮)になるとか、やっぱり飲酒習慣は「百年殺し」ですよ」)、そういうこともあります(過去の飲酒との因果関係は不明とのことでしたが)。
長年にわたる身体へのダメージが百年殺しのように効いてくるということで思い出すのはALSです。ALSは原因不明の難病ですが、フィジカルコンタクトの激しいスポーツをしていた人は発症率が高いとされています。
たとえばNFLの選手のALSによる死亡率は一般の人の4倍というデータもあります(参考「NFL選手、筋萎縮性側索硬化症による死亡リスク4倍か 米研究」)。またオバマ大統領の、自分に息子がいたらアメフトはさせないとの発言は有名です。
このALSに関しては、酒も発症要因としている論文もあります(むろん諸説あります)。
人間の脳はじめ神経系はほんとに脆いもので、いつ壊れてしまうかわからないし、因果関係もわからないケースも多い。飲酒というものの影響が先々、どんなかたちで出てくるかもわからない。
そのリスクをできるだけ減らすための断酒であると言ってしまえばそれまでですし、逆に断酒してたってなんらかの影響が突然やってくることもある。ただ断酒er的視点でいえば、断酒さえしていれば、なにがあっても諦めがつくというか後悔はしない。それだけは断言できます。
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