「何もする気がしない」が人生から消えた件。

酒やめて、1996日。

Disappearance

たるいなポーズが習い性になっていたのだった

以前にも何度か書いていますが、酒飲んでいた時代は「何かたるいなあ」ベースで生きていたような気がします。ただしこれは酒を飲む習慣が身に付く以前、中高時代からだったかもしれません。

つまり勉強するのが嫌で嫌で、あー勉強したくねーと毎日思って生きていたのでした。「勉強できるのは贅沢だ」が持論の林修先生に言わせれば、まさにそんなやつは勉強しなくていい状態でした。そして非常に愚かしいことに、それがイケてると思っていたのですね。

そういう価値観がベースがあったところに酒を飲みだしたものだから、酒が身体や脳の性能を低下させ、ますますその「何かたるいなあ」に拍車をかけたという構図があったと思います。

それでも新卒で就職したばかりの頃は見るもの聞くもの珍しく、毎日会社に行くのが楽しみで仕方がなかったりもしたけれども、仕事に慣れると、やっぱりまたぞろ、仕事したくねーがもたげてきました。そこへ持ってきて社会人になってからは毎晩酒を飲んでいますし、二日酔いとかで酒が残ってたりすると「何かたるいなあ」になるわけですよ。

つまり中高時代からの、たるそうにしてる俺イケてる~という「ポーズ」が、酒によって自分の完全な属性になったということです。誰にも聞かれていませんが私のことを話せば。この辺がやっぱり酒さんの恐ろしいところです。

ちょっとたるいなあと思うと、リトルヘルプとして酒を飲みたくなるのです。

自分2.0になれるのが断酒のすごいところですねー!

その症状(?)がどんどん進行すると、やがて酒なしではすべてにやる気がしないという時がやってきます。それは、酒による偽鬱状態なのかもしれません(参考「大量飲酒習慣が偽うつ状態を日常にすることをあらためて確認しました」)。それと並行して加齢とともに気力も減退していきますので、「たるい」「何もしたくない」が人生を覆うようになっていました。

では酒をやめるとどうなるかというと、これがほんとに不思議なのですが、自分の人生から「何もやる気がしない」が消えてしまった。もちろん毎日気力横溢というわけには行きません。でも何かしなきゃいけない状況において、嫌々ではなく、何の抵抗もなく淡々と坦坦とできてしまい、仕事であれ、日常タスクであれ、しょぼしょぼながらも脳汁(=脳内快楽物質)が出てくる。それがささやかな成功体験になります。

とまあ、この齢になってそんなことを悟るのも恥ずかしい限りなのですが、ただ個人的には、中高時代時代からずーっと抱えてきた人生観(おおげさ)みたいなものが一大転換したことでもあるのです。

やっぱり酒をやめると自分バージョン2.0になれますね。これは「私的」ではなく、万人に共通することではないでしょぅか。まあだからこそ私的には、もっと早くやめればよかったなのですが(悲)。

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