アルコールと脳内物質の関係を、断酒モチベーションを高めることを念頭にざっくりまとめてみた!

酒やめて、1137日。

アルコールと脳内物質の関係については今ではずいぶんと研究も進んでいて、いろんな成果が発表されています。私も、このブログを書くにあたって、多くのウェブサイトや本を参考にさせていただきました。ただ参考にしておいてこういうことを言うのもナンですが、若干不満に思うのは、それらが医学的な正確さを期するために素人には難しくなっている点です。もっともグーグル先生は正確性第一でなくては評価してくれないようですが……。

「ドーパミンもっとくれええええ」と脳が言う!

SEO的にも、素人の医学的見解というものは有用とは見なされないそうです。しかし書かねばならんという使命感にかられて(?)、断酒モチベーションが上がることを最優先に考え、正確さはある程度度外視して、私が経験則的に感じたことも交えて、なるべくわかりやすく記してみたいと思います。それが素人ブログの役割でもあると思うので。

アルコールと脳内物質の関係について覚えておかなければいけない脳内物質は、ドーパミンとセロトニンです。もちろんもっといろんな物質が関係してくるのでしょうが、とりあえずこの二つだけ覚えていれば良いと思われます。

まずですね、酒を飲むとドーパミンが出ます。正確に言えばドーパミンを抑制している物質を無力化する、つまりドーパミンを出すための媒体にアルコールがなるということですね。当然ながら気分が上がります。快楽物質と言われる所以です。

で、これを繰り返していると、脳のなかに回路ができて、ドーパミンを出してほしいからアルコールをくれえええええという命令系統が出来上がります。これがアル中あるいはアルコール依存症と言われる状態です。

ですからこの回路を断ち切るには、対策としてはドーパミンを出すための媒体をアルコールのほかに見つける必要があります。それがランニングであったり、筋トレであったり、あるいはスイーツかもしれませんが、そういうものですね。

とにかく酒がなくても快楽物質は出るんだよ、ということを脳に覚えさせる必要があるのです。

ただ不十分なんですね、これだけでは。というのは酒のドーパミン誘発能力というのは非常に強力ですから、ランニングや筋トレやスイーツでは力及ばないところもあります。

二日酔いの朝に、鬱状態になる理由は……

だからこそ酒の負の面に目を向ける必要があると思います。そこにセロトニンという物質が関わってきます。

セロトニンは幸せ物質と言われます。気持ちを穏やかにしてくれるのですね。ドーパミンが過激な快楽物質ならば、いわば穏健な癒し物質です。

アル中に限らずどなたでも二日酔いの朝、鬱状態になった経験はあると思います。これはセロトニンの原料になるべき物質が酒のアルコールを分解するために肝臓内で消費され、したがってセロトニンを生成できないことが原因です。体内のセロトニンがからっけつになりそれが鬱を引き起こします。

これが、脳内物質におけるアルコールの負の面です。

二日酔いの朝は鬱で絶望的な気分になりますが、そのメカニズムを知り、それには医学的な(?)理由がきちんとあることをあらかじめわかっていると、飲酒の抑止力になります。

しかし酒というのはかなりしたたかで恐ろしいものです。私の場合ですが、そういうふうに二日酔いの朝に絶望的な気分になると、すでにもう酒を欲していたのです。つまりセロトニンがないでえーだからドーパミンを出す媒体をくれええと、身体が言ってくるわけです。完全にマッチポンプです(笑)。幸せ物質であるセロトニンを奪っておいて、なおかつ別系統の幸せ物質であるところのドーパミンを要求してくるのです。

このマッチポンプ力が、アルコールの持つ最大のおそろしさだと思いますねー。その、まるで意思があるとしか思えない「性格」を知ることこそ、最大の抑止力なのではないでしょうか(参考「アルコールとトキソプラズマの「支配」は同じだという件」)。

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