酒飲みたい要求はときどき湧き上がるけど、ただ「このケース」だけは飲まなくて済むようになった! それだけでも断酒してよかった、なのです。

酒やめて、1408日。

それでも酒飲みたくなるときがある!

私事で恐縮ですが、そして毎度毎度冒頭にも書いてますが、酒やめて1400日超えました。

ただ、もう一生酒なんか要らねーよと達観しているかといえば、まあそう思うときもありますけれども、当然ながら飲みたくなるときもあります。だからこそこのブログを書いて、断酒を維持しているという側面もあるわけで(苦笑)。

で、どういう状態のときに飲みたくなるかというと、よく言われるのがHALTですよね。Hungry=空腹、Anger=怒り、Lonely=寂しさ、Tired=疲労が飲酒欲を引き起こすとされています。

私の場合、このうちAについては、Aを引き起こす要因が実生活において消滅していますので(昔はあった)助かっています。また、なんだか酒やめてから、無駄にAするのももったいないような気もしています。せっかく酒やめてエネルギーを得ているのだから、それを変なことに使いたくないという思いがあるのです。

さらに、おそらく脳の構造も変わったのでしょう、きわめて心穏やかに生きていますので、Aを意識することもないです。

断酒ブロガーの方の多くが書かれていますが、車を運転していて割り込まれても別に何とも思わなくなったというのは確かにありますねー。逆に言えば、それまでは割り込まれた程度でカッカするような脳の構造に酒が仕向けていたんですよ。そしてAを引き起こし、それを収めるために俺がほしいやろ、と囁いてくるのです、酒ってやつは。

では他の三つはといえば、HLTも確かにいいところをついてるとは思いますけれども、私の場合、それほど意識したことはないです。Hを感じたら、つまり血糖値が下がっている状態では甘いものを食べればいいし、もともとL耐性は強いので「ぼっち」でも気にならないし(友だちも少ないし)、さらにTは、酒やめるとあまり疲労感を感じないのでそもそも問題ないです。

で、酒飲みたいという思いがもたげてくるのは、このブログでも何度か書かせていただきましたが、もう一つのT、つまりTrainに乗ったときですねー。私は呑み鉄が趣味と言っていいほどだったので、列車に乗ってビールをプッシュするのが至上の愉しみでした。移りゆく日本の四季を車窓から眺めつつ一杯飲らずしてどうする! てな感じでしたねー(笑)。今でも出張の朝、新幹線や特急に乗ったとき、通路を挟んだ向かいの席の人などが、列車の中は治外法権やでえ朝から飲んでもいいんやでえというマイルールのもと、ここぞとばかりにプッシュしてるのを見ると、うぐぐぐぐ……となったりします。ただしコロナで鉄道での移動も少なくなりましたので、まあそこの辺は助かっています。

でももう、酒に勇気をもらう必要はないのだ!

結局のところ、なぜ酒が飲みたくなるかというと、そういう呑み鉄に代表されるように、楽しい思い出に紐付いているからですね。飲みたくなるときは、酒飲んでヤバかった思い出などどこかに消え失せているからまったくもって不思議です。

とまあ、酒というのはタチが悪く(自分が悪いんだが)、やめて1400日経ってもなかなか離れられないのですけれども、一つだけ、こうしたときには飲みたくなくなった、酒を必要としなくなったというケースはあります。それは「気付け」としての酒ですね。

アル中が高じてくると、酒なしでは世の中に対峙していく勇気が出てこなくなるんですよ。何かをしよう、外に出ていこうというときに、酒の力が欲しくなってしまう。ですから、仕事で人と会わなきゃいけなかったりするときは、もう飲酒要求を必死で我慢して脂汗たらしながら出かけたりしていました。とにかく酒がないと何もできない感覚は確かにありました。

でも酒やめて半年ばかり立つと、その感覚だけはなくなりました。酒さん俺に勇気をください、みたいな、まあ存じ上げませんが覚せい剤代わりのような感じで酒を必要とする状況はまったくなくなりました。

これだけでも酒やめてよかった……ですね。

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