飲酒時代はまさに「お前は何を相手に戦っているのだ」の日々でしたよ。

酒やめて、2312日

とにかくなんでもリキんでいたのだった

タイトルの「お前は何を相手に戦っているのだ」の出展は何なのか存じ上げませんが、ネット上でよく見るもので、要は「力みすぎ~」という指摘の湾曲的表現ですね。あるいはもう死語の世界に取り込まれているのかもしれませんが。

私が子どもの頃は、こんなフレーズ(?)はもちろんなかったけれども、ただ私は水泳をやっていて、そのコーチや顧問の先生が私の泳ぎ方を見て、まさにこのような言葉を発していました。「そんなにリキんでどうすんだ、もっと力を抜け」といった具合です。

が、長じてもこうした癖は抜けず、たま~にタイムアタックなどをする際もめちゃリキんでいました。なんなら25メートルくらい無呼吸で泳ぎます。そういえば私が小学生の頃、『金メダルへのターン』という漫画と実写ドラマがあって、ライバルのなんとかさんが「無呼吸泳法」を行っていましたが、もちろん真似してました。が、25メートルやそこいら無呼吸で泳いでもそこからバテるのであまり意味はないのです。

で、当たり前のように当時から速い選手は力が抜けていました。まさにスイスイだった。それは見ていて、そして頭ではわかっていました。が、どうしてもリキんでしまっていたのですね。

大人になってからテニスをやり始めても、インストラクターなどに「自分がクラゲだと思ってください」とはよく言われてました。ここでもリキんでいたのです。

まあ、だいたいスポーツというものは力を抜いたほうが上手くいくというのは普遍の真理でしょうし、プロなどが一見リキんでいるように見えるのも、「力を抜く」を前提として力を入れているのでしょう。

サーフィンに関しても、サーフィンを教えてくれた年上の友人が、私のことを見て「気負うな気負うな」とやたら言ってくれていましたね。ちなみに今、夏になると、初心者に教えている人がコゲコゲコゲコゲ!と言ってるのを見ると、ちょっと違うのかなあと思ったりもします。言いませんけど。

ともあれ件の年上サーファーは私の生活態度を知っていたので、あーこりゃサーフィンにも顕われているなと思っていたのでしょう。それ以外のところでも「気負うな」とよく言われてましたから。つまり、それは生き方すべてにわたっていたのですね。

リキみ体質に酒による人格魔改造が加わると……

そもそもそうした素質(?)があったところに、酒を飲んで人格を魔改造されたものですから、ますますすべてにリキみ、肩肘張って生きてそして辛くなったりしておりました。逆無双状態以外の何者でもありません。

そして酒やめて初めて、肩の力を抜いて生きるということに行き当たったのですよ。普段の生活でも「いーんだいーんだそんなんで」と思えるようになったことが、私にとっては結構なコペ転であり、まあ大きかったなとも思うのです。

とまあ、ジジイになってそんなことに気がついても、人生に対して大きなエフェクションはないので、やっぱりもっと早くやめておけばよかった……といういつもの結論ですが、まあでも心地よいことは確かであります。

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