酒やめて、2230日。
不安な明日をダブルで飲み干す!?
いやほんと、このブログでも度々書いていて恐縮ですが、酒は意思を持っていますよ。自分に都合のいいように人間を魔改造します。そして、さらに自らを飲ませようとします。よく似ていると思われるのはトキソプラズマです。以前も取り上げさせていただいております(参考「アルコールとトキソプラズマの「支配」は同じだという件」)。
その酒さんが用いるメソッド(?)で一番有効なものは「不安」に働きかけるというものです。人間、将来に不安があるから酒を飲むというパターンがあります。私なども定収入皆無のフリーランスの立場ですので不安はひと一倍あり、それを理由にして酒を飲んできました。
ユーミン言うところの、
不安な明日をダブルで飲み干す(『街角のペシミスト』)
てやつですよ。
で、ここからが問題です。酒で不安を打ち消すことをやっていると、将来的な不安材料は物理的にどんどん増えます。ということは、もはや常識ですよね。
でもってそうすると、そのリアルな不安材料がさらに想像上の不安をふくらませ、さらに酒を飲むというパターンに陥ります。こうなったらまさに酒さんの思うツボであり、人格はもちろん人生も魔改造されている状態です。
「悩みごとはとりあえず」で行けるようになるのだ!
て、んなことはお前ごときに言われなくてもわかってるよ、という向きもあるでしょうけれども、言いたいのはここから先であります。
ここまで「酒さん」と書いてきましたが、そう「酒」ではなく「酒さん」です。つまり、酒は擬人化にふさわしい存在なのです。
ただ、まるで人間のように意思を持っていると考えると、逆に離れやすいのではないでしょうか。
酒を物体だと思うから、こちらのコントロール下におけると考えてしまうのです。だから「俺は飲酒をコントロールできている( ー`дー´)キリッ」という、例のアレな人も出現してしまうわけで(苦笑)。
でも意思を持っている人間だと考えると、これはなかなかコントロールするのが難しいと考えるのが普通でしょう。
たとえば毒親や危険な宗教など、意思を持ってこちらをコントロールしようとしてくる人間や組織と同じだとすれば、その危険性もわかるというものですし「離れる」の一択であることもわかります。毒親や危険な宗教組織を自分のコントロール下におけると考える人はあまりいないでしょうから。
でもって、その酒さんのコントロールの最大の武器である「不安」ということに話を戻せば、不安は不安として確かにある。でも酒やめると、これまで抑えられていた幸せ物質もまた復活するので、こいつを味方にすればいいということになりますよね。
ユーミン言うところの、
悩みごとはとりあえず、帰ってからの宿題(『スキー天国、サーフ天国』)
になってしまうんですねー、これが。
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