酒やめて、1376日。
とにかく朝が辛くないのです!
酒やめてしみじみ実感するのは、朝が辛くないということです。いまさらですが、すっぱり起きられます。もちろんこれには、齢とともにジジイ特有の早起き現象が発生しているという理由もあるのでしょう。
ただここで重要なのは、単に身体的に起きられるだけではなく、気力横溢! 矢でも鉄砲でも持って来いっ! とまではいかなくても、今日も一日やったるでえ~程度の心持ちで起きられる、ということですね。これは酒レスならでは、です。
ああ朝が辛いんだよあ、みたいなコマーシャルをよく見ますよね。で、そういうコマーシャルで訴えているサプリに頼ろうとします。これは、我々年代だと、いつも飲んだくれていて二日酔いが辛いと言ってるやつはもちろん、酒を飲まない人間にも共通したものです。サプリの種類が違うだけです。ちなみに、やっちゃった感半端ないお姉さんで有名なしじみ習慣は、飲んだくれの友人によれば本当に効くらしいです。
ともあれ、齢とともに朝は早く起きられるようにはなるけれども、それと朝から気力があるかどうかはまったくの別問題であり、その気力というのものは齢とともに、コマーシャルで訴えているように減退してしまいがちです。そして気力減退に輪をかけるのが酒、という構造ですよね。
ですからやっぱり人間の加齢現象と飲酒習慣は合ってないんですよ。生物学的にも、たぶん。
もう「絶望的な朝」には戻りたくない
さて、私は酒をやめていろいろ学んでいく(?)過程で、どうして酒を飲むと朝が辛いのか、身体的に辛いのはもちろんだけど、精神的な部分、つまり気力≒生きていく勇気というものがまったく湧いてこないのか、その理由を知りました。
それはいつも書いてますが、幸せ脳内物質であるセロトニンの欠乏によるものなのですね。アルコール分解のために肝臓が忙しすぎて、それのもとになる物質を生成できない。そしてそれがないから、朝から気合を入れるために酒を飲みたくなるという悪循環が発生すると度々訴えてきました(参考「アルコールと脳内物質の関係を、断酒モチベーションを高めることを念頭にざっくりまとめてみた!」)。
で、朝起きてすぐいろんなことに手が付けられるのは、本当に酒をやめてからのことです。酒を飲んでなかった時代はといえば高校生以前ですから、それなりに睡眠が必要であり起きたくなかった。逆に言えば、酒をやめてしばらく経ったこの3年ほどだけが、人生の中で、ちゃんとした朝を迎えられているのかもしれません。
そう考えると非常にもったいないことをしたと思いますよ。何十年にもわたって「気力充実の朝」を失ってきたわけですから。と同時に、もうこの朝なしでは生きていけないとせつに思います。
加齢による気力減退があるからこそ、減退させない努力≒断酒が必要であり、さらに酒を飲んでないと、セルフエスティームベースの精神の張りのようなものも生まれてくるので、気力減退にも歯止めがかかるのではないかなどと都合よく考える次第です(参考「セルフエスティームをアップさせるための、一番簡単な方法」)。
いずれにしても飲み続けていたら、もう毎日毎日絶望的な気分で起き、それが齢とともに深まるという状況になっていたことは間違いがなく、それを思うだけでも、もう酒なんて飲んでやるもんかっ! てな気分になるのです。