酒やめて、1166日。
本格的な巣ごもり生活に入り、外に出る楽しみといえばランニングぐらいです。そういう方も多いのではないでしょうか。そしてランニングをすればこれからの季節喉も渇きますし、それは「ビール飲みてえええ」を誘発します。
ウィルキンソンでもいいんじゃね?
私は飲酒時代、ランニングなんぞやっていなかったので、ランニング後のビールの楽しみはまったく知りません。ただテニスは時々やっていました。むろんテニスをやるのが目的なのかテニスの後にビール飲むのが目的なのかわからないといった状態でしたね。あー早く終わってビールが飲みたいなあといつも思ってました。スクールのレッスン中もゲームをやってる時も。アホです。
私はゴルフをやりませんが、ラウンド終えてクラブハウスでの大ジョッキなんてものの魅力は当然、察しがつきますし、ゴルフが目的なのかビールが目的なのか判然としない人も多いという予想もつきます。
さて、今はランニングの後どうするのかといえば、ウィルキンソンなどの炭酸水を飲んでいます。運動後の喉乾いた→ぷはあああああああ! は、ビールじゃなくてもこれで確実に味わえます。もっと早く気づけばよかったんですけどね。
もちろん酔うことはないので、最初の酔いがさらなる一本を誘発することはありません。当然ながら一本飲んで終わりです。ウィルキンソンの場合は炭酸が強いので、ペットボトル3分の2程度で充分という感じです。
飲酒時代の運動後の、ビール飲みてええええええはいったいなんだったんだろうと思いますよ。飲酒時代であっても、ビール飲みてええええと狂おしいとき(あの感覚はまさに「狂気」でした)は、強炭酸水飲んでひとまず気持ちを落ち着けていれば、適正飲酒者になれていたかも……、と、無理スジのことさえ考えてしまいます(笑)。
本当にビールが飲みたかったのだろうか?
運動後という局面では、炭酸水でも十分ビールの代替になるということです。そこで考えるのは、飲酒時代、我々は本当にビールが飲みたくて飲みたくて仕方がなくて飲んでいたのだろうか、ということです。
最初の一杯が生ビールという人は多いですよね。喉越しを求めているわけです。そしてそこから、他の酒に移行するというのが定番の飲み方(?)です。
で、この「最初の一杯」の性格については、ホッピーと対比してみるとすごくよくわかるのです。
アル中の場合、あるいは通常飲酒者もそうかもしれませんが、ホッピーの魅力は何かというとアルコール度数を高められることにあります。ホッピーはビールの代替品といわれますが、アルコール度数の高いビールを合法的につくれてしまうわけです。
しかし、アルコール度数を高めようと思いホッピーの「ナカ」を多くすれば、炭酸度が低くなります。ビールに一般的に求められているのどごし効果というものは低下するのです。ですからビールのように、んぐんぐんぐぷわぁぁぁぁぁぁぁぁするわけにもいきません。私がつくった私仕様のホッピーをあなたがビールのように飲んだら、むせたあげく、倒れてしまうかもしれません。
と、ここまで書いてきてふと心配になったのですが、ホッピーとはなんぞや、という方はこちら(「酒ばっか飲んでると、行く店もモノラルになり経験値が低くなっちゃうよ!」の「ホッピーとは」の項)を参考にしていただければ幸いです。
ともあれ、飲酒時代の私を含めて多くの人は、ビールに炭酸を求めていたんであってアルコールを求めていたのではない。にも関わらず、そこにアルコールが入っているがゆえに、次の酒の誘発剤になってしまう。もし最初のビールを他のもので代替すれば「その次の」酒もやめられる、少なくとも抑止にはなる、という、人によっては「何をいまさら」なことに、断酒してしばらくしてから、あらためて、というか、ようやく気づいたんです。
さらに思うのは、とくに運動後は「炭酸」のもたらす渇望感の癒しを求めているのですから、ビールは味がある分邪魔、という境地まで達しています。現在の私というところの者は。ですから運動後は、コーラよりもポカリよりも、味のない炭酸水です。
運動後のビールは確かに魅力的だけど、今思うと「次の酒を誘発する」「味がある」という二重の意味で「いくない!」のですね。このブログではよく書いてますが、ここにも「酒」というものが内包するタチの悪さがあるわけですよ。
酒が飲みたくなった時は、とりあえず炭酸水をとにかくぐびぐびやってみるというのは効果的です。そしてこれを運動後にやることをお薦めしたいです。「運動→炭酸水」もまた、酒の代替として十分な資質を持っていることが確認できます。