ポストコロナの世界の覇権は、“酒を飲まない国”インドが握るのか。

酒やめて、1165日。

コロナについてインドの感染者数が不思議なほど少ないそうです。今確認したら、約1万人だとか。感染症大国(失礼)だというのに、そして人口が中国に次いで2番目に多い(約13億人)……というよりももう中国に追いつきそうだというのに、人口に比して少ないのがとても目立ちます。

なぜインドはコロナ感染者が少ないのか

この理由としては、インドが高温多湿な国だから、というものがあります。したがって日本も梅雨になればコロナは終息するとの観測もあり、本当にそうだったらどんなにいいだろうと心底思ってしまいますよ。

ベトナムやインドネシアなど東南アジアの国も、ヨーロッパや北米に比べれば多くありませんね。この「落差」については、日本もよく批判されてますけれども、検査対象者が少ないことがあると思われます。中国にいたっては、いまやかなり少なくなってます。公式発表は(笑)。もしかしたらインドもそのクチなのかもしれませんけど。

しかしなんですな、WHOという組織は、コロナ震源地である中国を異常に持ち上げてみたり、日本が接種に力を入れているBCGを「コロナに効かない」とわざわざ言ってみたり、本気でコロナを終わらせる気があるんかいなあ~、と思ってしまいますよ。今は、有効と思われることならなんでもやるの姿勢こそ基本でしょーが!

ま、それはともかくインドは少ないです。で、インドは酒を飲まない国です。酒を飲まない国だから感染者数が少ないとなれば、断酒ブログ的には非常に都合が良いのですが、巷で人気者のエビデンスってやつがまったくありません。

インドは、アラブの国のように、酒にものすごーく厳格というわけでなく、宅飲みならオッケーらしいのです。ただ、外でみんなで集まって飲むという文化がないことは、やはりコロナ拡散防止に関係してるかもしれませんね。パブ文化があるイギリスの感染者が多いのと反対の現象ですね。

なんにせよ、飲まない国であるということと感染者数の少なさの関係は証明できませんが、しかし今回の一件で、中国とアメリカが没落し、日本とヨーロッパは遠の昔に没落しているので、インドのプレゼンスが世界の中でとても大きくなることはかなりの確率でありえると思います。

ポストコロナに起きるパラダイムシフトに備えて

ご存じのようにインドはIT大国で、かなり戦略的に技術者を育て、同時に英語教育に対しても非常に力を入れています。

アメリカは90年代のSTEM教育で今のGAFAに代表されるIT大国を築き、世界の覇権を握りました。アメリカの現在のIT大国ぶりは、教育と密接につながっています。世界史のなかで、国家戦略としての「教育」がこれだけ短期間に成果を挙げたのは、非常に稀有なのではないでしょうか。だからこそ今、世界中が教育競争しているわけですねー。取り残された……、というよりも、小さな正義(?)によって潰された国もあるようですが……。

もう一つ、大きな特徴としてインドは自前技術主義の国ということが言えると思います。中国が日本や欧米から技術をパクって、というよりも戦略的に奪って成長したのに対して、インドは家電製品や重工業など、昔から頑なに自前の技術を育てることに注力しているように見えます(小学校のとき、当時世界に冠たる日本の家電もインドでは苦戦みたいなことを習った記憶がある)。遠回りではあるけれども、この辺の国家戦略も今後強さを発揮しそうです。

私はインド人留学生で日本企業に就職した人と話したことがありますが、まあ、なんというか、自分の居場所はここじゃないオーラ半端なかったっす。「居場所」と書きましたが、それは中国人や韓国人の若者によく見られるポジションを求めての上昇志向とは異なり、要は「もっと俺の能力が発揮できる仕事くれええええ」でしたね。そうしたところにも、インド人の強さがあるようにも思えました。「ポジションよりも仕事」ですね。

もちろん、一人のことを「エビデンス(笑)」にしてはいけませんし、カースト制や女性子どもの人権がきわめてないがしろにされていることなど、インドには問題が山積しています。ただ人権と経済成長が関係ないことは中国が証明していますからね。こうした矛盾を抱えつつも、覇権に近づくのではないでしょうか。

酒とのからみでいえば、以前も書きましたが、インドは「酒飲むな」というガンジーの教えのもとに独立を勝ち取った国です。アヘンを戦略物資に使われ植民地にされてしまった清とは対照的です(参考「なぜインド人は酒を飲まないのか。そこには、未来に向けた指針が隠されている!?」)。

ともあれ、酒飲まない国インドが世界の覇権を握るから日本の断酒してるおっさんに何かいいことがあるとは、さすがに断酒ご都合主義のこのブログでも言えません(笑)。

でも、ですね。ポストコロナで大きなパラダイムシフトが起きる。それは、まず間違いないでしょう。そのとき、激変する社会と世界にフレキシブルに対応していけるのは、酒という人生の「重荷」を捨て、経済的にも精神的にも身軽になっている断酒者だと思いますよ。

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