酒やめて、2934日
「若者の酒離れ」は、酒に金使うのが馬鹿馬鹿しいから!?
「若者の酒離れ」については、このブログでも度々取り上げさせていただいております(参考「【断酒者私見】「若者のお酒離れ」の本当の理由」)。そして実際に私がお付き合いしている若い人でも飲まない人が多くなっています。飲む人と飲まない人に、はっきり「分化」しているようでもあります。
で、これはしばしば経済的な問題というふうに捉えられます。ただし普通に働いている人同士で比べれば「分化」するほど収入に差があるとも思えないので、経済的な問題といっても、お酒にお金を使うのを是とするか、それを馬鹿馬鹿しいと考えるのか、というところなのでしょう。
いや、そうじゃないよ、飲みたいけどホントに飲めないんだよという向きもあるでしょうが、ホントに飲みたかったら、昔の私のように金なくても飲む、つまり飲酒をお金の使い道の最上位に位置づけ、そしてそのためにいろんなことを犠牲にするわけで、「若者の酒離れ」における若者は、そこまで馬鹿じゃないと思われます。
そのように考えると、もっと早く酒をやめていれば人生変わっていたよなあ、ですね、やっぱり。そうした思いは断酒年数が長くなれば長くなるほど深まり、確信に変わります。まあただ、考えても仕方ないことは考えないということも断酒してから得た心持ちなので、その辺で相殺しているというところでしょうか。自分語りすまんが。
「酒飲まない」が大きなアドバンテージになる時代
さて、自分語りではなく一般論として言えば、今は、若いうちから酒を飲む、飲まないという「分化」による差は、年齢とともにどんどんどんどん大きくなり、やがて決定的なものになる、そういう社会になっていることは事実でしょう。
というのは、これまたいつも書いていて恐縮ですけれども、AI化やICT化を背景に自分で「何かする」ということがやりやすくなっていて、一方では五公五民とも言われる社会保障費と税金の爆上げで、雇用されて働くことの意味が薄くなっている、ワリに合わなくなっているからですね。自分で「何かする」ことがサバイバル要件にもなっています。
そして「何かする」にあたって、飲酒習慣があると、それに必要な時間と経済力とエネルギーを奪われますし、逆に言えば、酒を飲まない人、とくに若いうちから酒を飲まないということが人生に組み込まれている人は、めちゃくちゃアドバンテージを持っているということで、繰り返しますが、この差は10年20年と経つにつれ、どんどん大きくなってくるでしょう。
という具合に考察を進めれば、論の帰結として(?)、今、20代で収入が少ないから酒を飲めないという人は、このまま酒を飲まない人生を続ければ、酒を飲む余裕があるという人を社会的に逆転するという可能性は高い、というかおそらく逆転することになるんでしょうね。なかなか恐ろしい、そして面白い世の中になったものだと思いますわ。断酒ジジイ的には。
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