人生なんて簡単に詰んでしまうから、そのリスクをできるだけ避けなければ。

酒やめて、2780日

「死ぬまで働け」も一様ではない!?

ちょっと前に、酒を飲みながら他人に借金を申し込む人間について書かせていただきました。客観的に見て、こういう人は人生詰んでいます。しかしこれは、まったく他人ごとではありません。

私の同世代の場合、私のような定収入皆無のフリーランスのほうが「詰む」リスクはむろん高いのですが、同窓会などで話をすると、会社を定年まで勤めあげた人間も、できるだけ年金受給年齢を繰り下げ、働けるうちは何とか再雇用やバイトで食いつなぎたいと言います。

フリーランスだともっと悲惨であり、十分な準備をしていないと「死ぬまで働け」になったりもして、もちろんそれができればいいけれどもできないケースも多いのです。

そもそも「死ぬまで働け」は、フリーランスというか自営業者の場合、今に始まったことではなく、国民年金はそのことを前提に制度設計されていて、それは店舗経営者などを想定しているわけですよね。今でも理髪店などはおじいちゃんがやっているケースが多いように感じます。

しかしながら、理髪店のように(?)一生できる仕事とそうでない仕事があるわけですよ。私の仕事なんかは「そうでない」であり、齢食うとどんどん発注が少なくなります。ジジイに用はないということですね。

同業者のなかには、自分がSomebodyだと勘違いしている人間もいて、そういうタイプはクライアントから来ないでくれとはっきり言われたりもしています。逆に過去に大きな賞を受賞したことのあるような人でも、さっさと見切りをつけて廃業し、単純なバイトで食いつないでいるパターンもあります。そしてそういう人のなかには、それが楽しいと言う人もいます。

アイデンティティが硬直化するとアウト!

ともあれ、このようにフリーランスの場合、以前から構造的に「死ぬまで働け」でした。が、昨今では「年金80歳」がトレンドワードになった(この言葉だけが一人歩きしている感もあるが)ことに代表されるように、すべての人間にとって「死ぬまで働け」が現実になっています。そうした時代にあっては、大きな病気や天災など何かアクシデントがあると、経済基盤がしっかりしてないと簡単に「詰んで」しまうことも、すべての人にとっての現実です。

そしてこのリスクを減らすためには、いつも書いていて恐縮ですが、健康であることと生活をミニマムにすることですよね。その一番な簡単な方法が断酒であるというふうに言えると思います。

これらはフィジカルマターですが、心持ちの問題もあります。先に記した通り「新しい世界」が楽しいと思えるかどうか、です。

心を柔軟にしていると、新しい何かに踏み込むことができ、それを受け入れることができる。そしてここにもまた酒というものが絡んできます。

飲酒習慣があると、加齢とともに、考え方が硬直化していくという側面はやっぱりあるんですよ。すなわちアイデンティティが硬直化してしまう。「俺は〇〇だから〇〇しかしない」みたいなことに陥りがちです。

というわけで、健康かつミニマムな生活とオープンな心持ちが「死ぬまで働け」の時代にあって詰まないための二大条件であり、この二つを阻害するのが酒さん、という結論にあいなります。よね?

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