酒を飲む飲まないは、嗜好の問題ではなくもはや属性の問題になっている件。

酒やめて、1620日。

なぜ酒がタバコに比べてやめにくいかというと……

ここのところずっと飲酒あるいは断酒と「時代」の関係について書かせていただいています。今回もその続きと言ってはナンなのですが、結構今、世の中は重大な局面を迎えているような気がするんですよね。断酒者的な視点ももちろん入っていますけれども、一般的な視点で見ても。そのことについて以下、考察させていただきます。誰に頼まれたわけでもないけれども。

さて、そもそもなぜ酒をやめられないか、タバコ、パチンコに比べて酒がやめにくいかというと、やはり「社交」というものが絡んでくるからでしょう(その他にもいっぱい理由はありますけれども)。酒をやめちゃうと社交ができなくなるという、断酒を志す人にとっての危惧があり、酒をやめられない人の心の拠りどころがあります。

それは一面では真実だと思います。私も酒をやめたことで離れていった友人もいますし、いろいろやりにくい面もあります。これは受け容れざるを得ないです。でもそれよりもいいことがいっぱいあるので続けられているわけで。

考えてみればこの「社交」というやつは、周りもみんな酒を飲むというケース、たとえば我々世代においては、わりに意味を持ちます。酒を飲んでるから上手くいくこともある、いやあったんです。残念ながら(苦笑)。要は周囲の飲酒率ということが大きく関係するわけですよ。

一方、若い人が飲まなくなっているということはこのブログでもさんざん記してきました。20代だと、およそ今、75%の人がほとんどお酒を飲まないそうです。3/4ですよ3/4!

「飲まない」コミュニティの戦闘力は高い!?

若い人はもう酒を飲まない! ということは、非飲酒コミュニティというものが形成されつつある、といっていいと思います。「飲まない」で社交するということです。むろん若い人でも飲む人もいるでしょう。そういう人たちは「飲む」社交をします。問題(?)は、この二つの社交が交わるのや否や、ということです。

もちろん、昭和→平成の社交においては「飲む」が圧倒的メジャーだったので、「飲まない」もその濁流(今思えばまさに「濁流」であり、私などはそのなかでも一番汚くのたくってるメインストリーム、いや汚泥でした)に強制的に飲み込まれていました。ところが今は、まず「飲み会に誘う」自体がモラハラ化している上にコロナ禍で拍車がかかっています。そこへもってきて「3/4の若者が飲まない」ですよ。こりゃもう、社交的には「飲まない」で生きていくことは十分可能なのですよ。もちろん飲まなくても楽しい飲み会もあったりするのですが、そういうことを言い始めると話がまとまらなくなるで、ここでは措いておきます。

と、そんなことはお前に言われなくてもわかっとるわいっとなるムキもあるでしょうが、言いたいのは実はこの先であります。

では、ですね、ここに飲酒を媒介としたコミュニティを中心に据える組織と飲まないコミュニティが中核を成す組織があったとします。で、その二つの間で「勝負」「競争」みたいなことが行われたとしたら、どちらの組織がパフォーマンスを発揮できるか、ということですよ。当然ながら後者ですよね。つまり後者に所属すること、すなわち「飲まない」を自分の属性にすることが、人生をサバイバルしていく要件につながるというふうに今後はなっていくのではないでしょうか。断酒者的ご都合主義も若干は入っていますが、ただ、飲酒と時代ということを考えたときに必ず俎上に上がってくるテーマだと思います。

そして若い人にとっては、長い人生を見据え、検討に値するテーマになると思いますよ。大変な時代かもしれませんが、酒に支配されていた時代を生きたジジイとしては、うらやましいです。

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