「旅」と「酒」の相性が、どんどん悪くなってきているよね、という話[輸送機関編]

酒やめて、2534日

LCCで酒を飲んでいる人を見たことがない

私事で恐縮ですが先日、LCC機内持ち込みサイズいっぱいのスクエア型リュックが安くなっていたのでポチりました。

リュック本体の重さが0.7キログラムで、LCC機内持ち込み重量制限はジェットスターもピーチも7キロなので6.3キロほど荷物に使えるわけです。

それにしても、LCCに乗ると小型のキャリーケースを機内持ち込みしている人をよく見ますが、あれって確かにサイズ的にはオーケーでも、調べてみると本体重量が3キロぐらいあるんですよ。すなわち荷物に使える重量は4キロで、どうやってパッキングしているのか、興味があるところです。

という要らんお世話はともかく、上記のような機能を有するリュックを買ってみると、どこかにあてもなく出かけLCCで帰ってくるといった旅のスタイルも可能になったようで(LCCはキャリア航空会社と違って直前で安くなったりもする)、旅、もっと言えば人生の自由度が高まったような気もしています(大げさ)。

さて、ここで酒の話になるのですが、LCCが酒持ち込み禁止であることはよく知られていますが、機内で缶ビールなどを購入することはできます。ただし、私はLCCのそこそこヘビーユーザーだとは自負(?)していますが、機内で酒を飲んでいる人を見たことがありません(プシュと缶ビールを開ける音がすれば、なにせ元アル中なのですぐわかる)。

これは、一つには機内購入の酒が高いので、そんな酒を飲んでいたらLCCのLC(ローコスト)効果が薄れてしまうこともあるのでしょうけれども、LCCに限らず狭い飛行機のなか乗ったら動かないというのが乗り方の基本(?)なので、とくにビールなどを飲むとトイレリスクが発生してしまい、なかなか飲む気にはなれないといったこともあると思われます。

酒飲むと、旅の自由さがスポイルされる

この辺の事情は実は新幹線も同じです。

私は飛行機でも新幹線でも車窓がめちゃ楽しみなので窓際に座るのですが(LCCの場合はえいやっと課金して)、そうするとLCCはもとより新幹線でもだいたい隣にお客さんが乗ってきます。そうしたところ、もしビールなど飲んでいたら、すみませんトイレ行かせてくださいを連発するハメになり、だから加齢によってますますトイレが近くなった今では、とうてい飲めないし、そうなる前に酒やめてよかった、ということにあいなります。

飲酒時代は今ほどトイレは近くなかったのですが、それでも油汗流しながらギリギリまで耐えたこともありました。にも関わらず飲みたいが優先していたのだから阿呆の極みです。実は飲酒時代は乗り鉄飲み鉄が大好きだったので、この辺りのマネジメント(?)はとても難しいものがありました。

そういえば今度の3月のダイヤ改正でついに東海道新幹線からも喫煙ルームがなくなるそうで(近鉄特急からもなくなる)、もう完全にタバコを追放になります。それに先立ち車内販売もなくなっていますので、当然ながら車内でビールを買うこともできず、だんだん新幹線の車内の雰囲気も変貌していくようではあります。

また以前から新幹線の場合、飲んでいる客が隣にいて迷惑みたいなこともSNSで呟かれたりもしていましたので、こうした社会的な趨勢も、飲まないのが基本という車内の雰囲気につながっているのかもしれません。

あの酒とは切り離せないように見える小田急ロマンスカーでさえも、昼からひゃっほーな客はコロナ以来激減しました。そもそも座席向かい合わせNGですしね。

ともあれ、人に迷惑をかけないということのレベルが非常に高くなっている今、窓際で車窓を楽しみなおかつトイレの度に通路側の人にすんませんするなどというのは、もはや車内のクズ的行為であり、そういう意味でも飲めない空気が醸造されているようにも感じるのです。

で、繰り返しますが、それでも飲もうとすると、いろいろマネジメントしなければならないことも多くなり、ここからが言いたいことですが、そうした旅の態度は、旅本来の自由さとはかけ離れてしまうのですよ。

逆に言えば、飲まないと決めてしまえば、旅はいろんな意味で自由になりますよね。ちょうど機内持ち込みオーケーのリュックを持ってあてもなく出かけるが如く。

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