飲酒による脳の変容は、飲んでないときの運転にも影響を与える!?

酒やめて、1104日。

高速バスというものにときどき乗ります。私は電車でもバスでも、いわゆる前面展望を堪能したいクチで、小田急ロマンスカーも乗るときは展望席を所望するのですが(ただし本当の一番前に座ったことは、一度しかない)、バスの場合だと、前面展望席に座れば運転士さんがすぐ近くにいる、という状況にあいなります。

バスの運転席から舌打ちが聞こえる……

あるとき、例によってその「かぶりつき席」で展望を楽しんでいると、運転手さんのほうから、なにやら音が聞こえてきます。よくよく目を凝らしてみると、その運転手さんがどうやら舌打ちをしているのですね。運転手さんは通常、マイクというかインカムをつけているので、もしかしたらその音は乗客全員に聞こえていたかもしれませんが、ただ、なんの音かはっきりわかったのは、おそらくすべての乗客のなかで私だけでしょう。

なぜ舌打ちしているかといえば、どうも前の車が遅いからのようです。そのときバスは追い越し車線を走っていました。まあ、なにしろバスですから、前の車にパッシングしたりはできないようで、その苛立ちが舌打ちに出ているのではないかと推測しました。車間もかなり詰めていましたし。

でも、ですねえ。その手のイライラは公共のバスでやって欲しくないですよ。マジ怖いです。そしてこの人はもしかしたら……と思ってしまったのです。

酒やめたら運転中のイライラが消えた!

実は私も、飲酒時代は車を運転するとき、わりにイライラしていました。小心者ゆえあおり運転などはもちろんしませんが、割り込みなどされると結構ムカっときていました。そしてなによりも、早く着きたい病に罹患していましたね、今考えると。

伊丹十三さんの名著『女たちよ!』に「急ぎの虫」という一項があり、車を運転していると誰でもこれに取り付かれてしまうらしいですが、まさにそんな感じでした。

それが酒をやめてしばらくすると、不思議なことに運転中まったくイライラしなくなりましたねー。本当にのんびり運転するようになりました。これは、断酒系ブログなどを拝読すると多くの人が感じていることのようで、つまり掛け値なしの真実なのでしょう。

逆に言えば、イライラするのは酒のせいというわけで、いわゆる飲酒脳ってやつです。

で、バスの話に戻ると、その運転手が常飲酒者だったかどうかは知るよしもありませんが、ただ、このブログでも繰り返し訴えているように、別にアル中でなくても、飲酒習慣は長い間に脳を変容させます。その一局面が、運転中のイライラになったとも考えられます。別に飲酒運転じゃなくても、影響が出てしまうところがこわいところです。

この飲酒脳によるイライラは、職業運転手にとってはある意味致命的です。そしていずれ、こうしたことが広く認知されると、飲酒習慣のあるなしということも採用試験で問われるのではないでしょうか。もちろんそれは運転する職業に限りません。サービス業なども、もしかしたらそういうことが採用にあたって考慮されるかもしれません。

飲酒習慣は今後、「使えない人材になっていく」ことを意味しているのかもしれませんね。

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