酒やめて「嘘をつく」面倒くささから解放された!

酒やめて、1018日。

健診の数値

先週の金曜日に健康診断に行ってきました。私は自営業なので区によるものです。ですから簡単なものではあるのですが、ちょっと感じたことを書いてみます。

健診の事前質問がプレッシャーだった頃

もちろん酒をやめてから肝臓関係の数値が大幅に改善されたことは事実です。800以上あったガンマGTPなんて、昨年実績で28ですもん(今年の結果は一週間後くらいに来るらしい)。ただただ、肝臓という臓器の性能のよさというか健気さには感心するばかりです。しかしこれも肝硬変まで行ってしまうと、もう元には絶対に戻れないらしいですね。私の場合は、おそらくその直前だったのでしょう。引き返せたわけです。

ただし中島らもさんの『今夜、すべてのバーで』に出てくる赤河医師によれば、数値が戻っても、単に壊れた花瓶を接着剤でつなぎ合わせただけでまったく元のままというわけではないようです。まあそうでしょうね。だから断酒を続けることが重要なわけですが……。

さて、私が断酒して、肝臓数値改善よりもよかったなと思うのは、なによりも「嘘をつかなくてよくなった」ことです。ご存じの通り健診では、事前に自分の身体の状況や生活習慣について、いろんなことを質問されるわけですよ。飲酒時代は、必ず「アリバイづくり」してましたからね(笑)。たとえば「毎晩」「3合以上」飲んでいたわけですが、ちょっと控えめにしてみたりとか(笑)。

もちろん医者もわかっていたんだと思います。血液検査されれば、それまでなんですけどね。しかし愚かなことですが、何かがそうさせていたんです。そうせざるを得なかった。犯罪者が警察の前で稚拙な嘘をつくとの同じです。

嘘のつじつま合わせにほとほと疲れた……

これは医者の前だけではなく友人や家族の前でもそうでした。「しこたま飲んでいる」のに「ちょっとしか飲んでない」とかです。この手の嘘というのは、それこそ犯罪者の偽アリバイと同じで、矛盾しないようにするのに、ほとほと疲れてしまうわけですよ。すごいストレスになります。

もちろん友人たちは、友人たちも多くの場合、そういう経験を持ってますから「そうだね」と大人の対応をしてくれます。でもそれはそれでつらい。こっちも、こいつ、俺の嘘を当然のごとく見破ってるんだろうな、と考えるのも疲れます。

が、友人の場合はまだいい。問題は家族です。妻などは敏腕刑事なみの力量でこちらの嘘の矛盾を突いてきます。これがまた疲れる……。

というわけで、そうしたことをしなくて済むようになったのが、やっぱり断酒のよいところだと思いますねー。酒を飲むということは、案外それにまつわる諸々のことで疲れるもの。それがわかっただけでもよかったのかもしれません。断酒とはそういうことなんですね。

にほんブログ村 酒ブログ 禁酒・断酒へ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする