既得権益にしがみつくメディアに足を引っ張られるように、酒も没落していくのか。チーン。

酒やめて、2382日

タバコとモータースポーツがセットの時代もあったのだ

一昨日、「格差大好きメディアが、「飲酒格差」を取り上げないのはなぜか」といった話を書き、酒さんに対するメディアの姿勢を糾弾(?)いたしました。でもってちょっと言い足りないこともあるので、さらに深掘りをさせていただきたいと思います。むろん、誰にも頼まれていませんが。

いわゆる依存物質をメディアが積極的にコマーシャルすることに関しては、かつてはタバコという例がありました。今、テレビなどからはタバコのコマーシャルは、マナーCM以外消えていますけれども、堂々とやっていた時代もあったのです。それは、たとえば以下のようなものです。

ラッキーストライクCM

で、こういうのを見ながら、当時の私のようなお馬鹿な高校生は、そうか、ラッキーストライク吸えば、ダイナー(?)のおねえちゃんに「ス・テ・キ(ハート)」という視線を送られるのか、と思っていたのですね。

私が大学生の時分は、ヨーロッパではメディアにおけるタバコ広告規制がすでに実施されており、その分、各タバコ会社は、モータースポーツをバックアップしていました。そして、ポルシェにはロスマンズ、マクラーレンとヤマハにはマルボロ、ロータスにはジョンプレーヤーズスペシャルといった具合に、タバコカラーとマシンがもうセットのように認識されていました。

ところが今は、ご存じのように、モータースポーツ、つまりタバコ産業にとってはラストスタンドだった分野からもタバコ広告が消えています。世の中からまったくと言っていいほどタバコの広告がなくなっているのです。

このタバコ広告がテレビから消えモータースポーツから消え……を、リアルタイムで体験した私などの世代にとっては、もう急転直下といっていい変化だったと記憶しています。「世の中って変わるときは変わる」を目の当りにしたのです(大げさ)。

では、なぜそのようなことになったかというと、当然ながらタバコの害について、吸っている本人だけじゃなく副流煙によって周囲にもガンリスクなどをもたらすことが明らかになったからですよね。タバコ収入に頼っていたメディアも、この事実の前に黙らざるを得なかったというところなのでしょう。

また昨今では、「「タバコ吸って罰金1万円」客が怒りの口コミ投稿も旅館は毅然と反論」といった事件もあり、それに対する世間の反応はといえば、旅館の対応を当然のことのように受け止めています。それは一つには、今では副流煙だけじゃなく、タバコの臭いを残すことが、どんなに迷惑なことであるかが常識化しているからでしょう。

既得権益ごり押しの末路は……

ひるがえって酒のことを考えてみると、酒もタバコの副流煙と同じで、酒を飲まない他者の命を奪います。飲酒運転というかたちで。そして、飲酒運転がこれだけ社会的な大問題になっているにも関わらず、メディアは飲酒運転撲滅は叫んでも、飲酒規制は叫びません。また芸能人などが酒によって事件を起こすたびに、酒悪ないで~酔っ払いが悪いんや、といったコメントが繰り返されます。

でもって言いたいのは、ですね、このようなメディアの酒擁護は、多くの人がおかしいぞと感じているということです。むろんメディアの酒擁護は、広告出稿を受けるという自らの既得権益を守るためでしょう。

ただ、ここに来て、そうした酒擁護も含めて、メディア全般がかなり下手打っている感があります。たとえばNHKは、テレビを持ってなくてもスマホ持ってたら受信料払えやゴルァ、とか、未払い者は倍取ったるでゴルァとかやっているわけですよね。貴族と呼ばれる職員の高待遇などの既得権益を維持するために、高圧的態度に出ています。年貢を払わんと娘っ子売り飛ばすぞ方式です。これって当然ながら「悪手」であります。

今の世の中、既得権益で美味しい思いをしている組織や個人はたくさんある(たぶん)。けれども、目立たぬように巧妙にやっているから表立って問題にはならない。しかしNHKはそうじゃない、と。

他の民放をはじめとしたオールドメディアの酒擁護も同じで、もうなりふり構わない感がある。既得権益のごり押しになっています。

そしてここで突然、歴史の話になるのですが、信長の時代、なりふり構わず、時代にそぐわない、そして庶民を苦しめる既得権益のごり押しをした比叡山はじめ寺社勢力はどうなったか、ということですよ。

あからさまに既得権益をごり押しする組織がやがて滅びることは、歴史を見ても明らかです。そして、そうした組織の代表であるオールドメディアが庇護している飲酒も、おそらく道連れになるのでしょう。

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