酒やめて、1146日。
先日、知り合いの大学生と話していて、就活中の大学の先輩がエントリーシートを出したのに企業から返事がなく困惑しているみたいなことを聞きました。もちろん各種の就職セミナーなどが開催不能になっていて、企業サイドとしても物理的に動けない事情もあるのでしょう。ただ姿勢として「見」になっていることも確かです。
コロナ特需に浮かれるメディアが就活生を妨害している!
こうしたことについては、毎日危機危機と煽っているメディアの罪は重いと思いますよ。コロナも恐いけど、風評や恣意的な情報発信がもたらす影響はもっと怖いという人が大多数なのではないでしょうか。
メディアはよく社会正義の実現と言いますが、政権批判だけが社会正義だと思ってますもんね。そうではなくて、たとえば就活生が安心して就活出来るよう世論誘導する役目があってしかるべきなのに真逆のことをやっています。私が今、就活生の親だったら怒り心頭ですよ。というか一人のおっさんとしても怒り心頭ですが。どう見ても今のメディアは、コロナ特需に沸き、浮かれているようにしか見えません。
ともあれ、そうした影響もあり、社会全体が「見」の姿勢に入ったことで、改めて思うのが自分で情報を集める、自分で判断することの大切さです。
と言ってるうちに、社会保険負担が給与の30%に、というニュースも入ってきました。はい、また出ました。搾取構造ってやつです。そこでまたぞろ思い出すのはこの言葉ですねー。
携帯電話、給与システム、年金、税金、保険、みんな頭のいいやつがわざとわかりにくくして、ロクに調べもしないやつから多く取ろうという仕組みにしている。つまり、お前らみたいに頭を使わずに面倒くさがっていると、一生、だまされて高い金、払わされるんだ。
ご存じ、『ドラゴン桜』の桜木先生の名言です(『2』がドラマ化するそうで)。以前も書かせていただきましたが(参考「大酒飲んでいると、情報を集めよう、情報を生かそうという気力が湧かず、結果的に人生大損してしまうよ!」)、コロナ禍の今ほど、この言葉が骨身にしみるというかリアリティを持って心に呼びかけてくるときはないのではないでしょうか。
考えるために「暇=スコーレ」が必要。それを邪魔するのは……
で、ここでいうところの「頭を使う」にあたって一番必要なものは時間です。
私もブログにエラソーなことを書かせていただいていますが、書くにあたっては、やはり頭を使いいろんなことを考えることが必要で、ではなぜ考えられるかというと酒飲まなくて暇だからです(笑)。
逆に言えば飲酒時代は、考える暇なんてなかったわけですね。同時に、桜木発言の「頭を使わずに面倒くさがっている」ゆえに酒を飲んでいたのでしょう。
いや、しかしねー、これまた以前も書きましたが、昔の人は偉かった(参考「今の人類を宇宙人の視点で見てみると、いろいろ言い得ておもしろいという話」)。「暇=スコーレ」ができると、勉強をし学問を発達させたのです。言うまでもなく「スコーレ」はスクールの語源です。
で、この「暇=スコーレ」を潰すのが飲酒なのです。もう酒飲んでいると本当に時間が経つのが速くて、世の中の構造や陰謀(?)についていろいろ考えてみるなんてことはまったくできません(参考「断酒には「光陰矢のごとし」をストップさせる力がある!」)。だから今の時代、このように社会構造的にもう「だめぽ」に向かってるような時代、そして自己防衛しなければ時代にあっても、飲んでいたら「責任者出てこーい!」で終わっていたでしょう(私の周囲の飲酒者はまさにそんな感じです)。図らずも冒頭に書いたメディアの姿勢と一緒ですね(笑)。
そして当然のように酒によって憂さを晴らしていたでしょう。そう考えるとストロングゼロをはじめとした安酒を浸透させているのは大衆に政権批判させないための政府の陰謀なんていう「陰謀論」も現実味を帯びてきます。もちろん、実際にはそれよりも医療費削減が急務なんで、ストゼロの弊害のほうを心配しているのでしょうけど。
その医療費にしても(話があちこち飛んで申し訳ありませんが)、高齢者の医療保障を支えるために若者が搾取されすぎて医者に行けない、みたいな矛盾も起きてます。
今、新紙幣と『論語と算盤』で渋沢栄一にスポットライトが当たっていますが、渋沢は日本の社会福祉の父とも言われていますよね。渋沢は、困窮者救済はもちろんですが、次世代を育てるということも福祉の理念の大きな柱にしていたといいます。ところが今の「福祉」はご存じの通り、既得権益維持のためのものになっています。
もう世の中、皮肉に満ち満ちているとしか思えません。ではどうすればいいか。そこのところについて「暇=スコーレ」を使って考えることが不可欠、だからそれを生み出すことのできる「断酒」が必要、という結論(?)になりそうです。