酒やめて、1894日。
「ヒッキー外に出る」物語はコロナでオワコン!?
ヒッキー――それが物理的なものであれ精神的なものであれ、そのような主人公が新しい一歩を踏み出すといったテーマのコンテンツがあって、日本映画なら『世界は今日から君のもの』(門脇麦主演)や『もらとりあむタマ子』(前田敦子主演)などが思い浮かびますが、コロナの前まではちょっとしたブームだった気もします。
ただコロナからこっち、この分野の物語の持つ説得力がなくなりました。当たり前といえば当たり前ですよね。このテの物語の主人公にとって「外に出ていく」「誰かに会う」ことはミッションになっているわけですが、なにしろ、外に出ていくということが否定されたわけですから。
そういえば、このテの洋画である『マイ・プレシャス・リスト』(ベル・パウリ―主演)に、ヒッキーのヒロインがセラピストから(外に出ていくために必要な)やるべきことリスト(=マイ・プレシャス・リスト)の提出を求められ、できない理由を並べ立てると、セラピストから「エクスキューズ」「エクスキューズ」「エクスキューズ」と責め立てられる(?)シーンがありますが、今だったら「コービッドナインティーン!」と一言返せばオーケーでしょう。
以前も書きましたが(参考「コロナとの付き合い方がだんだんわかってきた今、飲酒習慣がないとやっぱりかなりラクで有利」)、これは「ヒッキー大勝利!」でもありますよ。というのは大げさかもしれませんが、やはりここに来て人々の意識が大きく変わったと思います。たとえば、これまで挙げてきた映画において「必要なこと」とされていた「外に出ていく」「社交する」が必ずしも推奨マターじゃなくなった、と。これはコロナが収束したとしても、価値観の変化としてしっかりと人間社会に根付くでしょう。
「作業量勝負」に酒は要らんし!
話が前後しましたが、先に挙げた映画において、なぜ「外に出ていく」ことが推奨されるかといえば、主人公の人生を好転させるためです。ただ、コロナによってその方法論は否定された。
じゃあこういう状況で何をすればいいか、なにをすれば人生が好転するかというと「作業」だと思います。ブログやYouTubeもそうですけど、作業量ベースで何かを発信していくことは有力なその一つでしょう。
また私のようなフリーランスの本業もそうです。よく、たまには顔を出さないと仕事がなくなるぞ、みたいなことを言ってくる人はいますけれども、そんなことは関係なくなったわけですよ。その代わり、ヒッキーで作業量を費やして質の高い仕事をする。そのほうが仕事も上手くいくし、人生好転するという「構図」になっていくでしょう(期待)。
さて、それではこの作業量の大敵は何かというと、そう、酒さんですねー。そして、酒さんは明らかに、コロナ以前に推奨されていた「社交」とともに存在しています。
つまり、作業量勝負と社交の地位低下、その両面から、酒さんの地位は危ういのではないかと、断酒者的にはお察しする次第です。余計なお世話ながら。
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