酒やめて、1792日。
無意識のうちに社会的断酒を行っている人もいる!
ちょっと前に書いた「中田敦彦さんの「断酒やめた」を、元アル中としてせつなく思う理由」で、「俺は飲んでもいい人間だ( ー`дー´)キリッ」という輩を登場させました。その輩はそれでなにか自分が特別な人間になったつもりでいるのかもしれませんが、そうでなくても単純に健康だから、酒飲んだほうが調子いいんだよね、みたいなことを言う人もいますし、さらにまあ医者が少しだけならと言うから…みたいな人もいます。
一方、もう酒はいいや、という人もいます。仕事が終わって一緒にご飯でも食べましょうかという時に、私がどうぞ飲んでくださいと言うと、いや、最近飲むと翌朝辛くなって仕事にも差し支えるんだよね、だから酒はもうよした、飲むのは特別な日だけ、みたいな人ですね。案外多いので、元アル中としてはびっくりしてしまいます。こういう人たちは無意識のうちに社会的な断酒を行っているのでしょう。
そう、社会的断酒、であります。要はいくら身体的に健康であっても、飲酒習慣は脳にダメージを与えるので、死ぬまで働くつもりの人、死ぬまで働かざるを得ない人は飲んでる場合じゃないということですね。だから、もう酒はもうよしたという人は、意識せずともそれを感じ実行しているのかもしれません。
で、冒頭の輩のように「死ぬまで働く( ー`дー´)キリッ」と「俺は飲んでもいい人間だ( ー`дー´)キリッ」が同居している人もいます。でもこれはおかしいのですよ、余計なお世話ながら。
我々が「死ぬまで働く」、あるいはそれは大げさにしても、国が考えている通り「75歳まで働けゴルァ」に従う(?)場合、今と同じ仕事をすることを想定していると思います。
それが頭脳労働であるケースではとくに死ぬまで脳が健康であることが大前提になるのですが、そうすると、飲酒習慣はリスク含みです。
「飲酒は損」は、ボディブローのように人生に効いてくる!?
実際問題、飲酒習慣がある人は加齢とあいまってやはり仕事に穴が多くなるし、そうでなくても柔軟性がなくなってきます。いわゆる一言言わなきゃ仕事できないジジイになり、それと仕事に穴が多いジジイがだんだん重なっていくのですね。怖い怖い。
むろんこのあたりは人それぞれでしょうけれども、「傾向」としてはあるでしょう。そして傾向ではなく「絶対」もまたあります。
以前、カメラマンの話を書かせていただきましたが(参考「「24時間働け」が現実になってしまった。やっぱり酒飲んでる場合じゃないです」)、今はカメラマンの仕事は「撮って終わり」ではありません。その後、データ処理があります。飲まないカメラマンはこのデータ処理を撮影したその夜に行い、納品してくれます。助かります。一方、飲むカメラマンは納品が数日後になります。数日後だって別に仕事に支障が出るわけでないし、締切り破りでもなんでもないのですが、ただ、この「違い」は長らく仕事をやっていくうちにボディブローのように効いてくると思われます。なんてエラソーに書いてますが、私の場合はボディブローどころじゃなく、何度もダウンしてKO負け(人生終了)寸前でした(汗)。
というわけで、死ぬまで働けの時代であるとともに作業量勝負の時代においては、やっぱり飲酒は損ですよ、ということを確認して今年最後のブログ更新とさせていただきます。皆さま、よいお年を!
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