「24時間働け」が現実になってしまった。やっぱり酒飲んでる場合じゃないです。

酒やめて、1282日。

デジタル化でカメラマンも大変だ

コロナの影響で仕事が激減とまではいかないけれどもそれなりに減ってしまい、どうにかせんといかんということで仕事を発注してくれている会社に行って「新展開(笑)」の打ち合わせをしていたら、写真どうする? ということからカメラマンの仕事についての話になりました。

「今のカメラマンは大変だよ」ですね。おかげで新展開とやらの話はまったく進まなかったのだけれども、とりあえずこんなふうにブログのネタだけはできたので、以下書かせていただきます。

カメラマンが大変だ、というのはですね、デジタル化によってその仕事が「撮って終わり」じゃなくなったいということです。今さらの話ですけど(笑)。

昔は撮影に出かけても撮ってしまえばそれで終わりで、後はホリウチカラーにフィルムを渡すだけ、てな感じでした。そしてカメラマンからではなく現像所からポジや紙焼きが仕事の依頼主に届く、というケースも多々ありました。それが主流だったと思います。このように手離れがきわめて良いのが、カメラマンの仕事の最高の特性と言えました。

ところが今は、彼らが「夜なべ」と呼んでいる仕事が撮影後に待ってます。ロケ行って終わりではないですね。その後、パソコンと首っぴきでデータ修正・調整をしなければなりません。これは女子高生が自撮り写真をSNSにアップするために専用のアプリで「盛る」てなものとは当然ながらわけが違うので、結構大変な作業となります。

つまりそこまでが仕事になってしまったのです。帰り着くまでがロケではなく帰ってからもロケが続くということになっています。なんもかんもデジタル化が悪いんやあ~でしょう。

そうすると、カメラマンによって納品が速い遅いということが当然出てきます。納品が遅いケースは、夜やっぱり酒を飲んでるのです。そして撮影即納品のカメラマンは酒を飲まなかったりします。

「仕事終わった、さあ飲むか」は許されない!?

でもですねー、普通に考えれば仕事終わったんだし、その夜ぐらい酒飲ませろよってことですよね。

ところが時代はそうじゃなくなっているからこわいんです。夜も働くことを求め、そしてこうしたケースに代表されるように、夜なにをするかで「差」がつくようになっています。デジタルの時代は、作業量の時代でもあります。

もちろんこれはフリーランスのカメラマンの例であり、そうした傾向が顕著であるのは事実でしょうけれども、普通に会社勤めしていても、夜の時間を使って自らを向上させるための布石を打つことが求められているのですよ、今は。雇用が不安定だし何よりも時代が激変してますので。今のスキルや所属する組織は、将来にわたっては人生を保障してくれるわけではないというふうになっています。おそろしいことに。

昔、「24時間働けますか」というテレビコマーシャル(YouTube)があって、覚えてる方も多いかと思いますけれども、これは「ハードに働く」「頑張る」の象徴としての「24時間」でした。が、今はもう現実として24時間働く、というか、何かをすることを求められています。外国と取引がある方ならなおさらですし、私の仕事でも普通に夜中の2時3時にメールが来ますからね。「電話NG」になりつつある今、それを逆手に取られている感もあります。嫌な時代ですが(笑)。

嫌ではあるけれども、先程のカメラマンの例に見られるように、酒を飲まないでデータ処理するか、酒を飲みデータ処理が遅れるか(決して「遅れる」わけではないんですけど)ということは、社会的評価にダイレクトに結びついてしまうのです。繰り返しますが嫌な時代です。でも現実です。

やっぱり酒飲んでる場合じゃないですわ。

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