なにかをやろうとするとき、やらなきゃいけないときに、必ず足を引っ張るのが酒だよね、という話。

酒やめて、1686日。

たとえば公務員採用を目指してみるとき

私事で恐縮ですが、先ごろ、私の歳若の友人が地方公務員行政上級職に合格しました。民間企業に勤めていて三十路ちょっと手前ですから、ラストチャンスに近い年齢ですね。

「民間から公務員」という場合、国や自治体からスカウトされ、あるプロジェクトのキーパーソンになったり、あるいはそのプロジェクトだけの契約だったりするケースもあるようですが、彼の場合はまったくの一般公募です。ただ上級職なので、今後は、安倍内閣時に構想されていた地方公務員の国際機関への派遣なども含めて、将来なかなか楽しみではあります。

ちなみに日本は国連など国際機関に拠出金は山ほど出しているのにも関わらず、そこで働く日本人職員は、それに比して非常に少ないのです。今回のコロナ禍におけるWHOのあり様でもあきらかになりましたが、国際機関はまったくふざけています。だいたい国連職員の年金システムなんてメジャーリーガー並みだというのに、それを一番負担しているのは要は日本てことですからねー。せめて拠出額に見合った人数の日本の若者を、山ほど受け入れてほしいです。

と、それはともかく、よく知られているように公務員試験は民間に比べて学力重視です。もちろん昨今は集団討論などでのビヘイビアもかなり見られるようですが、ただ「人物」でペーパーテストの成績をカバーすることはできません。一般的な学力も人物も、ということですね。

したがって対策が効きます。だから勉強する時間がたくさんある文系の学生が有利だったりします。私の友人は理系学部出身なのですが、留年を繰り返したあげく院にも行けず仕方なく文転就職し半ば腐っていたところ、公務員採用に人生の希望を見出したというパターンです。

なにかを成し遂げるには時間が必要だから

で、身もふたもない言い方をすれば彼は呑兵衛でした。しかし公務員試験を決意してからは飲まずに……というとこのブログ的にはとても都合がいいのですが、そういうわけではなく控えめにして、毎朝、5時に起きて勉強していたそうです。

つまり、本ブログでもしつこいぐらいにアピール(?)している「酒をやめると時間がわさわさ湧いてくる」に近い状態を現出させたのです。まあ20代ですし、断酒せずとも控えめにすれば朝ちゃんと起きられるようになるのでしょう。そして出社までの2時間程度を勉強に充てていたというのですね。自分で時間を生み出していたわけです。

一昨日、サントリーの45歳定年制(構想)について書きましたが、現時点では、公務員が唯一と言っていい昭和的な生き方ができる職種です。就業時間中にしっかり仕事をすれば、帰ってからの時間は自由です。もっと言えば定年後、アル中になる自由もあります。ついでにいえば、たとえば国連に派遣されれば、10年程度の勤務でたっぷりの年金が出ますので憧れのFIREも近づきます。しかも繰り返しますが、採用にあたって人間力という恣意的な物差しが用いられる民間と異なり対策が効くのです。

友人の場合、その「自由」を手に入れるために、一時的に酒を控えて時間をつくり出し、勤務時間以外のところで真剣に勉強した。なかなかこれは示唆に富むエピソードだと思います。

彼の場合は公務員試験でしたけれども、これは他の分野でのキャリア形成のための勉強でも、資産形成のための勉強でも、あるいは不労所得システムの構築でもいいわけですよね。そこに就労時間外の時間を充てることは、今後、すべての人のタスクになっていくでしょう。

共通しているのは酒をやめた方が、そういうことはしやすいということです。彼が、酒やめて、ではなく、控えめにして、というのがかえすがえす残念ですが(笑)、「控えめ」でもできたのはやはり若さによって担保されていたからでしょう。ジジババの場合はやめるにしかず、ですよね。

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