酒を飲んでリラックスしたいのに、過飲酒するとリスクマネジメントの必要性が高まってリラックスどころではなくなるという話。

酒やめて、1051日。

あいつは酒飲んでいるから仕事ができない!?

大酒をくらっていると、脳が萎縮していきます。そして脳の能力がそれほど低下していなくても、業務遂行能力に支障がなくても、社会人なら、ライバルにアドバンテージを与えてしまう結果になります。あいつは酒で脳が萎縮しているだからミスが多いんじゃないかと喧伝されてしまうのです。それは、社会人としては致命的なことです。

そして恐ろしいことに、これは今、「ヘイト」認定されていないのですね。誰かが「あいつはアル中だ」と言ったとして、「それはヘイトですよ」と諌める人は、今現在は、たぶんひとりもいません。確かに今、「アル中」という言葉が使われない方向に向かっており、いずれは「ヘイト」認定されるのでしょうが、今現在はそうです。

私の場合も、自分では業務遂行能力に支障はないと思ってはいたものの、周りでそういう風評を立てる人間がいたので、やばいなと思い、酒をやめたわけです。このままでは、社会人として死ぬ、と。

「あいつは酒癖が悪いからね」は、致命傷にはなりませんが、「あいつは酒で脳が萎縮している。だから業務遂行能力に問題がある」は、ある意味、致命傷になります。そうすると、組織を馘首されることはなくとも、仕事上、いろいろ制約ができてしまいます。そうしないためには、ますますがんばらなければならない。他者にはそう思わせんぞ! という思いと状況が、ものすごい負荷になって、要は面倒くさいわけですよ。

以上は、脳の機能低下についてです。もうひとつ、過飲酒による肝機能低下も思わぬ影響を生活に及ぼします。

肝機能低下すると、生魚も食えない!?

たとえばですね、最近、わりに人食いバクテリアのことが話題になります。これは海水浴場などにいて、免疫がある人ならば侵入されてもなんということはないそうですが、肝機能が低下してる人は、海水浴しても人食いバクテリアにやられてしまう可能性があるそうです。

人食いバクテリアにやられるとあっという間に手足が壊疽するというから、その恐怖はかなりのものです。海水浴場で酒くらってる人も多いですが、ヤバいですよねー。もっとも、最近では禁酒の海水浴場も増えているみたいですが。

俺は海なんか行かんから関係ない、という人もいるでしょう。でも人食いバクテリアは生魚を食べることを通じても体内に侵入しちゃいます。酒と非常に相性がいい生魚が、一気に敵になってしまうのです。

つまり、海水浴にしても生魚にしても、いろいろ気を遣ってリスク管理しなきゃいけないってことです。これもものすごい負荷だし、面倒くさい。私は一度、医師に、こういう肝臓の状況だけど海行ってもいいかね? と訊いてみたことがあります。そのときの医師の、うんざりした顔は忘れられません(笑)。医師も面倒くさいだろうし、こちらも面倒くさかった。

本来、飲酒とはリラックスするために行うものです。しかし過飲酒状態になると、リスク管理に伴う面倒くささが大きくなり、リラックスどころではなくなる。そうした現実と折り合いがつかなくてますます飲んでしまう……。だったらやめちゃったほうがいろいろラクなんやなと今、めちゃ実感しています。

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