酒やめて、1040日。
酒を飲むと性格が変わる……というと大げさですが、なんとなく雰囲気が変わってきます。これは皆様も、周囲の酔っ払いを見てわかっていると思います。もちろん良い酔っ払い方をする人も世の中にはたくさんいます。ただ共通点として、同じことを何度も言い出すということは、あげられるのではないでしょうか。
お釈迦様は執着心を捨てるために修行した!?
元アル中者としてよくわかるのですが、酒を飲むと執着心が起きるのですね。素面ではどうでもいいことでも、とてもこだわるようになってしまう。そしてこれだけは言っておかなきゃ! という思いがめちゃくちゃ強くなって、その結果、同じことを何度も言うのです。
これは「あー酔っ払ってるからねー」では済まない問題です。というのは、酒に支配された脳は、普段の生活においてもこの執着心を非常に強くするからです。いずれ脳科学などの分野で証明されると思いますが、経験則的にはまったくそうです。自分も他人も。
で、ですね。実は、酒を飲んで考えて執着したことなど、たいしたことじゃないんですよ、まったく。
かつてお釈迦様は、人生につきものの四苦八苦を捨てるために修行に励んだといいます。その四苦八苦の正体とは、執着心なんですね。執着心があるからこそ、さまざまな苦しみに遭ってしまう。そしてお釈迦様は生きながらそれを捨てることができ、輪廻から解脱しました。実は断酒も、この解脱に近いものがあると思います。
ピチカートファイヴのかっこよさは今見ても異常!
この辺は非常に深いのでまた取り上げていきたいのですが、ただ酒をやめると、なんとなく見えてくることがあります。世の中に大切なこと、つまり執着すべきことなんて何にもないということです。
実はこのフレーズ、90年代に大ブレイクしたピチカートファイヴというバンドの『大人になりましょう』(youtube)の一節でもあります。「大切なことなんてなんにもない」を自覚することイコール「大人になる」ことというふうに、論理展開(?)していくわけですね。
いやいやそれにしてもあの頃のピチカートファイヴのヴォーカル、野宮真貴様はめちゃくちゃかっこよかったですな。オーラの出方が半端なかったす。今、「本田翼が可愛すぎて生きるのがつらい」という流行りフレーズ(?)があるようですが、まさにこちらの人生の存在意義を問われるほどのかっこよさでした。
東京パラリンピックプレゼンテーションに、ピチカートファイヴの『東京は夜の七時』(オリジナル版youtubeと2018年版youtube/オリジナルのロケ地が東京中央郵便局だったところ、2018年版でもKITTEにするとか泣かせてくれますなー)に使われたことで、またまた野宮様は注目を浴びそうですねー。そしてそんな真貴様が言うのだから、「大切なことなんてなんにもない」は掛け値なしの真実なのでしょう。それを理解するために、「断酒」が必要というわけです。
ちなみに、ピチカートファイヴの公式チャンネルがyoutubeにできたようです。詳細はここから。