「酒をやめて代わりに何を飲むか」という大問題について考えてみる。

酒やめて、1041日。

酒の代わり

断酒しようと思ったとき、一番問題になるのは酒の代わりに何を飲むかということです。普通に考えつくのは、ノンアルコールビールですよね。今はノンアルでもビールと変わらぬ、とまではいきませんが、かなり味も向上しているので十分に満足できます。

割り剤のレモンサワーはわりに有能

私も最初はノンアルで対応していました。外でも家でも、です。なおノンアルはホンモノのビールと違ってそうそう飲めるものではなく(これが不思議なところです!)、ですから備蓄しても飲みすぎる心配はないので、一本あたりの値段の安さを優先して大量買いしていました。周りの断酒者、節酒者の意見を聞いて総合すると、やはりこれが一番お薦めです。

しかしこと価格については、今はビール(発泡酒・第三のビール)もチューハイもめちゃ安いですし、以前も書いたように9%チューハイロング缶が100円切ってある時代ですからね。この点において、断酒したからといってそれほどの経済的メリットがあるわけではありません。

むしろ、一時的に(私は今も、ですが)スイーツに対する要求が非常に高くなるので、その分お金を使ってしまいます。そのスイーツ探究(?)も、尾山台のオーボンビュータンだの深沢のNAOKIだなどと凝り始めると、せんべろよりも高くついてしまいます(笑)。まあしかし、場末の立ち飲みせんべろで飲んだくれていた私が、かの名店・オーボンビュータン様に出入り、ですからねー。場違い感は半端ないですが、なんかこうステージアップしたようで嬉しいです(笑)。そしてこうした感覚が、断酒モチベーションにつながるとも感じています。

ともあれ私の場合、酒の代替飲料として、家では、ノンアルビールもそうですが、ホッピービバレッジが出している割り剤飲料であるレモンサワーを主に愛用するようになりました。これはホッピーの「ソト」と違ってまったくのノンアルコールなので、触発される心配もありません。

ホッピー・レモンサワー

これですね。https://www.hoppy-happy.com/products/sour/

そして外ではやっぱり雰囲気だけでもと思い、ホッピーの「ソト」をもらっていました。アルコール分が0.8%含まれていますが問題になりません。もちろん人によるので断定はできないのですが、これを飲んだからといって飲酒状態に戻るとか、酒が欲しくなるとか、そういうことはまったくありませんでした。ただ気になる人は避けた方が良いでしょう。

で、今でも飲み会の時はホッピーの「ソト」をもらいます。というのは頼みやすいからです。「チューハイの割り剤」だけとはなかなか言えないし、理解してもらうのに苦労します(笑)。

さて、断酒も一年ほど経つと、家では、ノンアルコールビールが飲みたくなったりとか割り剤であるところのレモンサワーが欲しくなったりホッピーのソトだけ飲みたくなったりとか、そういった要求はまったくなくなりました。その「過程」は卒業(?)です。今は別にお茶でもいいのです。これはある意味、「コペ転」ですね。

飲まないにしても、ノンアルだ割り剤飲料だと言っているうちは、食事の仕方が「飲み」準拠なのですよ。おかず(=肴)と飲料(擬似アルコール)というスタイルです。

ことダイエットだけのことを考えると、これは最強です。スイーツに手を出さなければ、とくに運動しなくても、断酒した分だけ肝機能が改善され代謝がよくなり、またノンアルコールビールはノンカロリーですから、ぐんぐん痩せること請け合いです。お薦め、なのですが……。

お酒の一番の代替品は「飲料」ではない!?

実は私の場合、そうはなりませんでした。これではお腹いっぱいにならないのです。この辺が難しいところです。

飲酒者は基本的にはおかずだけで、ご飯を食べないじゃないですか。逆に言えば、だからこそ酒が必要となる。そしてそうしたスタイルに慣れているから、断酒してもノンアルコールビールなどの飲料が欲しくなる。刺身にお茶じゃぁちょっとアレですもんね。

でも繰り返しますが、ノンアルコールビールなどは、ビールと違ってそうそうたくさん飲めるわけではない。だから、お腹いっぱいにならない。そうすると、断酒に必要な眠気がやってこないんですね。必然的に白い飯を食べるというスタイルに移行し、今は完全にそのスタイルが定着しました。

そうすると、ですね。ノンアルコールビールや割り剤飲料よりも、白い飯の方が断然美味いと気づくのです。ただし「白米中毒」(そうしたタイトルで、その弊害を説く本もあります)という言葉もあるそうで、これはこれでまた依存を誘発するものであり難しいところなのですが、逆に言えば、依存性があるからこそ、代替品として一番有能なのは白い飯だと言えるのではないでしょうか。

白い飯は、脳に快楽物質をもたらしてくれます。健康面では問題があるかもしれませんが、とりあえず「白い飯をもりもり食う」まで移行し(しかもそれは、アル中者=依存する対象がほしい人にとっても魅力的な移行です)、後のことはそれから考えるというスタンスでもいいんじゃないかと思いますねー。

繰り返しますが、白い飯はノンアル飲料よりも幸福になれます。もしかしたら、その幸福醸成能力はホンモノの酒を上回る、かも!?

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