酒やめて、2304日
有名人の性暴力報道について、人によって「差」が出るのはなぜか
西武ライオンズの山川穂高選手が女性に対する性暴力で書類送検されました。その前には坂本勇人選手の事件もありました。こちらについてはあまりにも各種報道機関が黙んまりなので、いくらなんでもおかしいやろ~という意見が野球ファンの間に充満していたようです。たまに実家で巨人戦を視ていても、坂本不調ですね~で終わっていたのは違和感ありありで、理由は明らかやろ~と突っ込みたくなりました。
この手のことの典型は、やはりジャニーズ喜多川の性虐待でしょうし、こちらもテレビなどが長年にわたり何の言及もしていなかったのは、グロテスクと言えばグロテスクです。
とまあこのように、いわゆるマスコミと呼ばれる機関は――オールドメディアと言っていいと思いますが、その報道対象と自らの関係性において報道の仕方にめちゃ差をつけますよね。一番遠慮(?)がないのはやはり保守系議員であり、その頂点が朝日新聞「安倍の葬式はうちで出す」でしょう。そしてそうした雰囲気を世の中につくり出したことが、安倍元総理殺害につながっていると私は今でも考えています。この辺は異論がいっぱいあるでしょうが。
とまあ、そういうふうなことを断酒ブログでリキんで言っても詮ないのですけれども、しかしその断酒ブログ的に見れば、マスコミの酒さんに対する「手ぬるさ」は、坂本選手やジャニーズ喜多川に対するもの以上でしょう。
というのは、たとえば飲酒運転致死などの問題が起きるたびに「酒に罪はない」「飲まれる人間が悪い」「酒は楽しく飲むもの」というコメントがコメンテーターなどから出てきます。大御所芸能人がよく言う「酒悪ないで~」です。この辺りの酒擁護については、非常に違和感を覚えるところです。
武器そのものは批判するのに、酒そのものは批判しない
それは武器というものとの対比において、です。
日本のオールドメディアは、たとえば銃の存在そのものを批判します。「銃悪ないで。撃つ人間が悪いんや」とはコメンテーターも決して言いません。そしてその究極は、やはり核でしょう。核(という意思のないもの)が存在するから平和が遠のくという論調ですよね。核を所有している主体(例 : 中国)は批判しません。
なのに酒さんだけは、くり返しますが「悪ない」のです。酒それ自体は意思を持ってないので当然といえば当然ですが、同じく意思を持っていない核をはじめとした武器に対してとは、あまりにも扱いが違います。
しつこいようですが、「酒悪ない・飲む人間飲まれる人間が悪い」なら、「核悪ない・所有する国や指導者が悪い」であるべきでしょう。ダブルスタンダード以外の何物でもないと思います。
どーも理屈ぽくて申し訳ないのですが、とにかく「核廃絶!」と声高に叫ぶ以上「酒廃絶!」じゃないとスジが通らんでしょうということを先ほどから申し上げておるのです。
ともあれ「酒悪ない」の理由は、酒というものが広告あるいはプロパガンダと非常に親和性が高く、「酒は健康にいい(だからいっぱい飲んで税金納めてね)」の王莽の時代からそうでした。そしてテレビなどが広告で成り立っている以上、その大スポンサーである酒さんをワルモノにすることはできず、そのあたりはジャニーズ事務所や巨人軍(坂本ケース)に対するものと同じですよね。ここは一貫(?)しています。
ただし今、そのような姿勢、すなわちテレビなどのオールドメディアが自らとの関係性によって報道の仕方を変えていることに多くの人は気づいており、また坂本選手やジャニーズ喜多川の一件であらためて気づかされたのではないでしょうか。冒頭の山川選手がオリオンビールの広告に出ていたのも何か象徴的ですし。
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