コロナ禍での飲食店への協力金には、単に感染拡大防止だけじゃなく、文化的歴史的背景もあった!?

酒やめて、1818日。

オミクロンに対して、酒類の提供禁止や時短は効果があるのか

オミクロン株による第六波を受け、「まん防」が発令されました。それに伴い飲食店への協力金も出るそうです。そして反発もあります。なぜ飲食店ばかりを優遇するのか、他に困っている人がたくさんいるのに、というものですね。

むろん、協力金に裏付けられた酒類の提供停止や時短がコロナ蔓延防止に成果を上げてきたのは事実でしょう。しかし、集まって飲もうが飲むまいが感染してしまうであろう(?)オミクロン株を、これまでの株と同じように扱っていいのか、本当に効果があるのかという思いもあります。

繰り返しますが、なぜ協力金が出るかというと成果が上がるからです。それは常識でしょう。ただもう一つ、やはり国というか政府が、飲食文化というものをまったくのユージュアルマターとして認識していることが挙げられるのではないか、とも思うのですよ。つまり、人間は外で酒を伴う飲食をするもの、ということを国も公認しているのですね、変な言い方ですが。

当然のことながらこのことには、酒税や飲食店からの税収ということも絡んでくるのでしょう。実際、今回、コロナ禍において税収が過去最高だったそうです。そりゃそうでしょう。補助金などをばらまき、かつ皆さん経費を使わなかったので、その補助金を再び税金として回収したわけですから。

私のようなフリーランスにおいても経費の使わなさは予想以上でした。交際費の類は酒やめてからはそもそもあまり使っていなかったので、激減したのは交通費です。これは当然、私に限った話じゃないので、つまり交通産業は大打撃を受けたわけですよね。むろん旅行産業も。

コロナ禍は、補助金を通じて、ある産業からある産業に金を移したという側面もあると思います。とまあそんなことは周知でしょうし、断酒ブログに書いても詮ないことですが……。

そろそろ飲酒文化尊重から脱却してもいいんじゃねf?(身勝手)

ただし、もし旅行交通税なるものがあって、それが大きな割合を占めていたらどうだったろう、とは考えてしまいます。昔は一等車(今のグリーン車)の乗車には税金かかっていたそうですけど。

で、翻って酒、です。実は酒の税収がすべての税収(間接税)のなかで一番大きな割合を占めていた時代もあったそうです。「鉄路は国なり」と明治の時代は言われたそうですが、まさに「酒は国なり」の時代もあったのです。

現在の酒の税収は1.2兆円ほど。むろん飲食店からの法人税、所得税もあるので、これだけでは判断できませんが、一方、医療費の総額は40兆円を超えています。そのうち酒起因の医療費がどのくらいか、このあたりもよくわかりませんが、ただ、1.2兆円vs40兆円超ではやっぱり「重い」のは後者でしょう。

というわけで、もうそろそろその「酒は国家」ベースの飲酒文化尊重から抜け出して、新しい時代に向かってもいいのではないかなあと、断酒者独善ではありますが、思ったりもします。WHOも、もう酒飲まなくてもいいんじゃね? と言ってますしね。

そして今回の、飲食店偏重のようにも見える協力金の問題が、時代を変える(大げさ)蟻の一穴になるのではないか、と。

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