酒やめて、2718日
酒飲まないと低収入でも大丈夫なのだった
一昨日、「酒飲みながら自由だと叫びつつ、その酒に自由を奪われていた愚」といったことを書かせていただきました。ちょっと書ききれてないというか思いを伝えきれてない部分もあるので、続きのようなことを記してみたいと思います。もっとも似たような話は以前もエントリしているのですが(参考「「酒は貴族の飲み物」を自覚しないと、どんどん没落しちゃうよという話」)。まあ個人ブログなんて、そんなもんだということで。
いやほんとにねー、よく言われることではありますが、お金よりも時間の方が大切です。ジジイになるとそれが身に染みてわかってきて、時間に対する愛おしさが募ってきます。好きなことをやりたい、今までの人生でやってみたかったけれどもできなかったことをやってみたいということです。年金リッチ世代が定年を迎え、それまでの会社人間ぶりとは打って変わって海外旅行などに行き始めるのとベースにある気持ちは同じでしょう。経済力は全然違いますけれども(苦笑)。
でもって一昨日も書いたように、やりたいことをやるための時間と収入はトレードオフの関係にあります。まあそこが上手くいっているのが年金リッチ世代であり、いわゆるFIREに成功した人だったりしますが、一方で、死ぬまで働けの現実もあったりします。
「死ぬまで働け」の背景には年金だけでは十分ではないという世代的な事情もあるのでしょうけれども、ただし、死ぬまで働け世代であっても、ある程度齢食ったら(年金受給し始めたら)、バリバリ現役の時のようには働かなくてもいい、自分のペースで働けるという側面もあります。
私の場合、フリーランスなのでそれがしやすいのですが、定年退職組も似たようなものなのかなとも思います。
そして、昨今の円安と物価高でだんだん怪しくなってしまっているけれども、これまでのデフレ基調の日本では、低収入≒ゆる~く働くでも、何とか暮らしていけました。
この辺の事情はむろん人によって異なるでしょう。ただ誰でも、お金がいくらあっても足りないという人生のステージをを脱すると(たとえば子どもが独立したり、住宅ローンが終わったりすると)、低収入でも生活が可能になります。私のような「ぼっち」だとなおさらです。
酒飲みながら「金がない」は矛盾してますよ
とはいえ、同じような仕事をしていて、やはり「ぼっち」なのにいつも金がないと言っている人間は私の周りにもいます。そうした人は、大きな出費があるとそれだけで破綻に近いことになってしまう。そしてその理由の大半は飲酒習慣であったりします。実際、私も飲んでいた時代はいつもピーピー言っていました(威張ることじゃないが)。が、酒やめて嘘のようにそれがなくなったのですね。それはやはり、低収入対応型低支出ハックが身に付いたからです。
そういう立場(?)から言わせていただくと、今のご時世、酒を飲むのは非常に贅沢であり、いわば貴族の習慣です。経済的に余裕がある人だけが飲めば良い。なので、飲んだくれてながら「金がねー」と言ってるのは矛盾しているというふうに思い至るわけですね。こんな至極当然のことが、私も飲んでいた時代はわからなかったのですけれども。
「貴族」ということでいえば、人類の歴史を見ると、貴族と呼ばれる人たち、日本の場合、武士でもいいと思うのですが、そうした人種は対面を整えるためにお金を遣い、それが理由で困窮し没落していったわけですよね。そして今の時代にあっては、酒を飲み交友を広げる(つもりになる)といったことも、これに類するものがあるのではないか、と。つまり没落要因になる。というわけで、酒は貴族の飲み物、飲酒は貴族の習慣ということを、もう一度ここで確認しておきたいと思います。
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