酒やめて、2502日
働きたい勢と働きたくない勢と
同窓会などで、同年代――そろそろ現役引退年代の友人と話すと、二つの指向性(?)に分かれます。①生涯現役でできれば仕事中に死にたい(!)と、②もう仕事はいいよゆっくりしたいよ、です。もちろんそんな選択の自由はなく、死ぬまで働かなきゃいけない勢力もあって私などもその一人ですけれども、にもかかわらず心情的には②です。
そのあたりはつらいところではありますが、ただまあ本当の(?)現役の時みたいにしゃかりきに働かなくてもいいのは事実です。それはいつも書いていて恐縮ですが、酒をやめて生活がミニマムになっているからです。なおかつ、これも毎度毎度で恐縮ですが、子どもに対する責任も終わっていますので、なんとでもなるぜ、とでもいいましょうか。
この辺は人それぞれでしょうが、ただ、共通していることが一つあるようにも考えます。それは、仕事と飲酒は非常に相性が良いということです。というか、悪しき因縁で結ばれています。
断酒していてスリップしてしまう要因、あるいは断酒に関係なく酒に手を出してしまいがちな状況としてH(Hungry)A(Anger)L(Lonely)T(Tired)が挙げられますが、B(=Busy)も入れていいかもしれません。私などでもたまには忙しい時もあり、しゃかりきに仕事をするとやっぱり酒飲みたくなったりします。
Bによる飲酒は、高度経済成長時代において、一生懸命働くことと仕事帰りに一杯やることがセットになっていた歴史的事実が証明(?)していたりもします。
人生に対する影響力を考えてみると……
でもって、ここからが本題なのですが、断酒erの場合、とにかく断酒していることが至上の価値になります。少なくとも私はそうです。だからもし仕事が忙しくなってそれを理由に飲酒するぐらいであれば、忙しくしない方が良いという理屈が成り立ちます。これがタイトルであります。
もちろん私は定収入皆無ながらフリーランスの立場で、仕事を選ぼうと思えば選べるので、こんなことが言えるのですが、ただしこれまた一つの共通項として言えるのは、①「しゃかりきに仕事をして酒を飲む」と②「ゆるーく仕事をして断酒する」を比べれば、人生に対するいい影響は②のほうが圧倒的に大きいということです。
私の場合、①も②も経験していますので断言できますし(威張ることじゃないが)、これは組織で働いている人にも通じる部分だと思います。
私の周りには、いつも忙しい忙しいと言いながら酒はしっかり飲み、そしてときには他者の断酒に批判がましいことを言い、その上でいつも金がない暇がないと言っている人もいます。これもある意味「証明」ですよね。
ともあれ、繰り返しますが①よりも②のほうか人生が好転していくことは確実であり、つまり、なーんか人生上手くいかんなあ、と感じたら、まず断酒ということも言えるかもしれません。
と、このようなことを書きつつTwitter断酒部の皆さんのポストを見ていたら、以下のような素晴らしいポストを発見しました。
そう、まさに「断酒は副業」ですねー。
つまり、
「しゃかりきになって仕事をする」+「酒を飲む」<「ゆるーく仕事をする」+「副業としての断酒」
という不等式(?)が成立するわけですねー。
ここテストに出る……ではないけれども、高校で「投資」の授業も始まっていることだし、あるいはこの手のことに言及する先生もいるかもしれません。また進学先の大学も、酒害について真剣に向き合っているので、飲酒することの意味、飲酒しないことの意味をわきまえた学生は歓迎されるかも?
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