酒やめて、2210日。
灯油が高い! しかし買わざるをえない(泣)
ロシアのウクライナ侵攻を受けて巷では電気代高騰の家計への直撃が問題になっています。実際、オール電化の家などは6万とか7万とか、とんでもない金額だとか。そうでなくても、ちょっと前までは寒波が日本を覆っていましたので、暖房を電気に頼った場合、1ヵ月の電気代が、むろん家族構成や家屋の状況にもよるのでしょうが、4万円にも5万円にもなったなんて話もあふれています。
私の家は老朽家屋で断熱効果はたぶん紫式部の時代とほとんど変わらないと思われ、したがってエアコンをつけてもまったく暖かくならないので、暖房は石油に頼っています。だから電気代はさほどでもないのですが、そのかわり灯油代はとんでもないです。いつも2缶ずつ買うのですが、なくなるスピードが特急で、「この前買ったばかりなのにあららもうなくなった」を繰り返しています。
この辺は、アル中時代と似ていますね。いつもキンミヤ(甲類焼酎)パック(1.8リットル入り)を2パックずつ、格安酒屋のおにいちゃんに「マイド―」(本当にマイドマイドで、たぶん顔と名前は覚えられていた)と配達してもらっていたのですが、そういや前回、いつ買ったかなあと思って伝票見ると三日前だったということが度々ありました。
キンミヤ1パックは確か1400円くらいで、灯油1缶約2000円なので値段は若干違うのですが、買う頻度を考えれば、今の灯油代とかつてのキンミヤ代が同じくらいだと思います(さすがに灯油は4日で2缶はなくならない)。
絶対に削れない支出がそこにある(泣)
さて、灯油代というところのものは、電気代もそうですが、死なないため、サバイバルのための固定費ですよね。生死に関わるものなので節約もそうはできない。通常の支出とは大きく異なります。しかしそれが、目に見えて高くなり、家計の圧迫もめちゃ実感するようになっています。いや、これねー、結構、大変なことだと思います。
日本は水と安全はタダと喝破したのは『日本人とユダヤ人』のイザヤ・ベンダサン(山本七平)氏でしたけれども、この著作の冒頭には、ユダヤ人が安全のためにホテル暮らしをしていて、それには非常にコストがかかる、しかしそれは何にも代えがたいものなのだ、という有名なエピソードが出てきます。折からの防衛費増大に伴う増税計画もあり、電気代高騰と併せて、日本でも「生死」「サバイバル」に多大なコストがかかるという状況に突入した感があります。ユダヤ人からすれば、ふん、なにを甘いことをレベルなのかもしれませんが。
その生死に関わる固定費、すなわち生殺与奪の権ってやつを、電力会社になるのか産油国になるのかロシアということになるのか、とにかくナニモノカに握られている。これは怖ろしい話であります。
が、私の場合、このような電気代灯油代高騰+寒波で使用量増大の前から、生殺与奪の権を握られていたのですよ。そう、酒さんであります。酒を飲むことをすべての支出に優先していて、それがないと生きていけなかったわけですからまさに今の電気代灯油代、ユダヤ人にとってのホテル代と同じですよね。絶対に節約できないお金です(参考「いくら安く飲めるからといって酒は「固定費」になってしまうから怖いのだ」)。いやホント、怖ろしい話です。
逆に言えば酒をやめて、このサバイバルコストがゼロになり、なおかつそこで余った時間で勉強し、お金を生み出す仕組みをつくれば、これは電気で言えば自分で電気をつくり売電することにも似ています。
まあ私の場合、それができているわけではないので説得力ないですが、ただある特定の勢力に生殺与奪の権を握られるか、自分で生きる仕組みをつくるか、ということは「コペ転」であり、その転回を可能にするのが断酒であると考える次第であります。
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