だんだん酒量が減ってやがて飲まなくなるなんていう「軟着陸」は現実にあるものなのか。

酒やめて、2296日

「歳取ると酒量が減る」は誤解に基づく社会通念!?

先日、一年ぶりくらいに一緒に仕事をする仕事仲間と話しておりまして、彼は「薬を飲むのは忘れるけど焼酎飲むのは忘れないんだよなあ不思議だよなあ」などと言うとぼけたジジイなので、当然のごとく酒の話になっていたところ、私がここぞとばかりに「でもさあ、飲酒習慣があると(老人)ホームに入れないんですよねー」と得意の話(?)をしたら(参考「飲酒習慣があると、老人ホームにも入れないという衝撃の事実!」)、ちょっと考え込んで、「うん、大丈夫、最近俺も酒量が減ってるからな。ビール1缶と焼酎2杯くらい」

いや、それ減ってるって言いませんからー! とは言いませんでしたけど。性格悪い。

でもねー、ホームに入る入らないは別にして、飲酒習慣があると、老後の選択肢がいろいろ厳しくなるわけです。父の介護をしていてほとほと感じます。

介護をする側すなわちホームなどは、ホームに入ってくるような高齢者はもう飲まないことを前提に制度設計しているわけですよね。

そのベースには、やはり歳を取ると酒量が減りやがて飲まなくなるという社会通念(?)があります。そういうケースも当然あるでしょうが、ここに誤解があると思うのですね。余計なお世話ながら。

以下は私の私見ですけれども、そんなに間違ってはないと思うので書いてみます。

つまり、ですね、社会通念として「酒量が減る」「やがて酒を飲まなくなる」というのは、もともとあまり飲まなかった、あまり好きではなかったけれども、昭和的な組織のなかでの付き合いで仕方なく飲んでた人たちがそれから解放されて飲まなくなるケースです。私の周りにもそういう人がたくさんいます。この手の話はよく書いてますが、あーやっと飲まなくて済むようになったよ、です(参考「社会人生活も終わりが間近になって、ようやく飲めない体質が証明できた友人の話」)。

「だんだん飲まなくなる」はかなりハードル高いんじゃ?

で、好きで飲んでいた人、あるいは飲み会などを主導してるような人がやがて酒量が減って飲まなくなるというケースは、私はあまり存じ上げません。

ファンタジー漫画によく出てきそうなセリフで言えば、

「俺は永遠の命を手に入れた( ー`дー´)キリッ」

「わしも50万年ほど人間どもを見てきたが、永遠の命を手に入れた者などおらんでの。なるほどお前が初めてというわけか。長生きはしてみるものぢゃふほほほほほほほほ!」

みたいな感じです。

なので、飲むのを忘れないほどの飲酒習慣があり、それがだんだん先細りになり、そして、たとえば介護サービスを受ける年齢になった頃にちょうどよく飲まなくなるなんていうのは、「永遠の命」ほどに難度の高いことなんじゃないすかねー?

ここのところを飲酒者も勘違いしているし、社会全体も勘違いしているように思います。かえすがえすも余計なお世話ながら。

でもって、口はばったいことを言えば、そのような飲まないこと前提の社会制度を利用しようと思えば、まあそうでなくても、ですけれども、もう断酒という「ハードランディング」しかないということにあいなるのです。

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