酒やめて、1078日。
酒やめると体調がどうなるかという点については、皆様も興味があると思います。ただこれはやっぱり個人差ありますね。
ちなみにこのブログは主に「酒やめると社会的にどうか」「断酒の時代的な必然性」といったことをテーマに(そんなたいそうなものじゃありませんが)書いています。そして「社会」や「時代」は誰もが共有するものなので、ある程度、普遍性のある(そんな立派なものじゃないですが)ことは書けるのではないかと思っています。
酒やめて、かえって疲れやすくなった!?
純粋に身体面ということを考えると、さらに二つに分かれます。脳に関わることと、脳ではない身体に関わるものですね。脳に関わる部分、酒に支配されない脳がもたらす精神といったことも、ある程度、断酒者に共通するものなのではないでしょうか。ただしそうではない部分、ここでは「体調」という言葉を使わせていただきますが、これはやはり個人差がある。その「差」ということを考えるのも多少は意義があるのではないかと思い、取り上げさせていただきます(前置き長くてすみません)。
よく酒をやめると一週間程度で身体がみずみずしくなり活力が湧いてくると言われます。確かにそれが一般的だと思います。というのは、肝機能回復と身体の活力は大いに関係ありますから。
ただし私の場合は、確かにガンマGTPなどの肝機能数値は数ヶ月で正常になったものの(あんなにいじめぬいたのに、肝臓という臓器の健気さには涙するばかりです)、では疲れやすくなくなったかというと、これは微妙なんですね。
酒やめてからの方が疲れやすくなったなあという実感があったのも事実です。私の場合、もともと低血糖だったので、アルコールで血糖値を保っていたようなところがありました。酒が「気付け」になっていたわけですね。ですからその気付けがなくなると、なんだか活力も失われるのです。
つまり、覚せい剤患者が覚せい剤を止めた状態みたいなものだったのですね。よく知りませんが。ただありがたいことに、こうした脱力感によって「酒、酒をくれええええ!」にはならず、そこは甘いものやエナジードリンクで代替できたので助かりました。それに酒を飲むといっときは元気になれるけれど、その後でさらなる疲れが襲ってくるのはわかっていましたから。
こんな私でさえ体調が戻ったのだから!
ともあれ、酒をやめて半年くらいまでは、突然のように疲労が出て、コンビニでエナジードリンクを買おうにもそのコンビニまでたどり着けそうになく、もうその場で路上に寝てしまいたい気持ちになったことが何度かあり焦りました。これは酒を飲んでいた時代はなかったことです。それまで、どれだけ体内残留酒によって血糖値を維持してたんだよという話なんですが(笑)。
酒やめて二年くらい経って、ようやくそのような突然の疲れがなくなった。本当に活力が湧いてきたんですね。普通の方がお酒をやめて一週間程度で享受できることがようやく二年で、というわけです。
これは私がもともと低血糖だったのと、やはり加齢によるもの、さらにアル中の程度が酷かったからだと思います。若い人や依存程度が低い人は、わりとすぐに回復できるのではないでしょうか、ということを今回の結論とさせていただきます。
あまり役に立たなくて申し訳ありませんが、ただ酒やめると程度の差はあれ、必ず体調が戻る、活力が湧いてくるのは事実です。こんな私でさえそうなんだから、いわんやあなたにおいてをや、ということですね。