日本人が勤勉である理由は「水」にあった?

酒やめて、1020日。

ヨーロッパでは子どもでもワインを飲んでいる、という都市伝説めいたものがあります。だから日本人の大の大人は、なおさらおおっぴらに昼間から酒を飲んでもいいんだ、という理屈になるのです。昔の私的には(笑)。

生水が飲めなかったから?

さすがに今のヨーロッパの子どもたちが酒かっくらってるなんてことはないでしょうが、ただ、昔は確かに子どももお酒を飲んでいたようです。ケン・フォレットの、中世を舞台とした小説などを読むとそういうシーンが出てきます。小さな女の子が「ねえねえ私にもエール(ビール)ちょうだいよ」と言うのです。

これはやはり、生水が飲めなかったからでしょう。かといって中世では、お茶はまだ入ってきていなかった。コーヒーもなかった(あったとしても超高級品だった)。そうしたなかで、やはり飲料としてのアルコールは大きな位置を占めていたのではないでしょうか。アルコールにしてしまえば、保存も効きますしね。また普通に果汁を置いていても発酵するという事情もあったでしょうし。

ちなみに皮がやわらかくそのまま潰して果汁になる果実のことを「漿果」と言うそうですが、そのなかでも葡萄が一番それに適していることが発見され、それがイエス・キリストの血になったりして、ワイン振興にもつながっていったのではないかと考えます。

そういえば聖書には水を飲むシーンがまったく出てこないというのも有名な話ですね。

酒飲んじゃうと、働きたくなくなる

さて、いくら薄い酒であっても、酒というものは、飲んでしまうと労働意欲が著しく損なわれます。畑で働いていて喉が渇いてワインを飲むと、それ以降の作業の能率効率は悪くなってしまうでしょう。生産性は上がりません。

一方、日本のことを考えると、日本は山紫水明の国で、その辺に流れている小川の水をすくって飲むこともできました。ですから労働の途中で喉が乾いても酒を飲む必要がなかったです。だからこそ日本人は勤勉になった。あるいは労働効率の良い社会をつくりあげることができたと言えるかもしれません。

ま、このあたりは酒飲みには実によくわかりますねー。たとえばこのブログはワードプレスでつくっているんですが、ワードプレスって、運用できるようになるまで、まあいろいろハードルが出現するわけですよ。で、それが出てくるたびに、昔の私なら、あー無理だ、酒飲もうプッシュになるでしょうね。間違いなく。

結局、これなんですよ。上手くいかないときに酒に逃げたら、もうそれ以上仕事が進まなくなってしまう。しかも、今はマルチスキル必須、パラレルキャリア推奨とやらで、自宅でもスキルを磨かないと新しい時代に対応できなくなりそうな時代。酒を飲んでると、そうしたことに取り組むやる気がそがれてしまいます。

こんな時代だからこそ、水を飲む、水が飲めるという日本人の美徳に立ち戻りたい。断酒者は、そうした日本人の美徳を体現していると都合よく考えております(笑)。

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