酒やめて、1072日。
一昨日、セルフエスティーム、すなわち自己肯定感について書かせていただきました(参考「セルフエスティームをアップさせるための、一番簡単な方法。」)。そしてセルフエスティームと承認欲求は表裏一体をなすものです。一般的には褒められること承認されることで、セルフエスティームが高まると言えます。
スクールデイズは自己肯定感を高める時期
だからやはり、いわゆるスクールデイズはこれを高めるために大切な期間なんですね。勉強は仕事と違って必ず結果が出るものだし、先生は今や、児童生徒たちを褒めよう認めようと手ぐすね引いていますから。
こうしたことからもわかるように、評価とは「先生→児童生徒」「親→子」のように上から下へのものですよね。だからこそ成長期がセルフエスティームを高めるチャンスであり、「たくさん褒めてあげてください」「全肯定してあげてください」と言われるゆえんです。
このような観点からいえば、大人になってからの評価は「上司から」や「クライアントから」になります。ただしこれは、スクールデイズのそれに比べると非常にまれです。だからこそみんな、SNSに「いいね」を求めたりするのかもしれません。
しかしそれでも、我々一般人は、承認要求を他者によって満たされることはたまにはあります。しかし他者からまったく評価されない――というと語弊がありますが、他者の評価がまったく意味をなさない人も世の中には存在しているわけです。
なぜイチローはメディアが嫌いなのか
それはたとえば超一流のアスリートです。田中まーくんだったりイチローだったりですね。彼らはよく「自分」という評価軸を出してきます。当たり前です。他の人、評論家やマスコミなどがまーくんすごいイチローすごいと言ったところで、彼らの心には何も響きませんから。
彼らはトップオブトップがゆえに、もう誰に評価されても自己肯定感が高まるなんてことはない。にもかかわらずメディアはわかりきったことを訊いたり、わかったふうなことを書くから、イチローなどはマスコミ嫌いになるのでしょう。
で、まーくんやイチローはじめトップアスリートは「自分を納得させたい」といったことをよく言います。つまり自分が自分の一番厳しい評価者なわけですよ。かっこよすぎます(笑)。だから有森裕子さんの「自分で自分を褒めてあげたい」発言が出てきたりするんだと思います。
それで、ですね。こんなふうに自分で自分を評価する境地を拓いてしまえば、他者への承認欲求なんてまったくなくなるわけですから、ラクっちゃラク、という側面もあるんではないかと思ったりします。そして重要なのは、断酒者はそうなることができるという点です。
断酒したって誰も褒めてくれません。そりゃそうです。飲まない人はもちろん通常飲酒者にとっても、酒飲まないなんてどこが「偉業」なのかまるでわからないですもん。イチローやまーくんとはベクトルの向きがまったく逆ですけど、評価されようがないわけですよ。よかったわねと言ってくれるのは、それこそおふくろくらいのものです。
でも、ですよ、「断酒を続ける俺」は、俺からすればものすげー評価の対象です。完全に自分を自分で褒めてあげたい状態ですわ(笑)。ということは、断酒を続ける限り、承認要求を常に自分で満たしてあげることができるわけです。
これってすごく楽なことです。だって他者に承認を求める必要がないんですから。ここに至って、最初から飲まない人(=セルフエスティームを高めるには他者承認が必要)よりも、断酒した人の方がいろいろすごいという謎理論がまた一つ確立されました(笑)。
前にも、断酒者は「神にもっとも近い男(=乙女座のシャカ)」になれる(参考「断酒とは「乙女座のシャカ」が目を瞑っている状態なのだ(蟹座、牡牛座の人も可)」)という謎理論を展開しましたが、「神の子(=田中まーくん)」にもなれるのでもあります!