「記者クラブ」から「インフルエンサーご招待」へ。時代はやっぱり激変しています。

酒やめて、2550日

インフルエンサーが新型特急を広報

一昨日、「「酒飲まずに腹筋バキバキ」は、遅れてきた世代の世代間格差に対する「復讐」かもしれない」といった話を書かせていただきました。書いたはいいもののタイトルの「復讐」についての回収(?)もできておらず、またちょっと思うところがあるので続きのようなことを記したいと思います。誰にも頼まれていませんが、断酒erにとっても示唆するところがあると勝手に判断して。

「復讐」というのは、ですね、氷河期世代以降の世代は、それより上の世代よりも明らかに社会的なハンディキャップを負って生きてきているわけですよね。世代的には恵まれた私(個人的には恵まれてないがw)のようなジジイが言うのもナンですけれども。で、そういう状況を跳ね返すかのように新しい指向をもって生きようとしている。その一つの局面が「腹筋バキバキ」で、これはある意味、飲んだくれて贅肉をつけてきた恵まれた世代に対する「復讐」のようなものかもしれない、といったことを妄想したのです。

さて、そうした「新世代」について象徴的な出来事がありまして、「JR西日本「新車をSNSでPRしてください」その“条件”とは インフルエンサー向けに試乗会」です。

JR西日本がYouTubeやSNSのインフルエンサーを招待した、と。通常であれば、プレスご招待ということで、記者クラブメンバーになるところが、です。

この記者クラブというのが――私もこれに入れなくて辛酸を舐めたこともあるのですが――噴飯もののシステムであり、大手メディアの記者などは記者クラブでの発表を伝える簡単なお仕事ですと思ったりもします(私の父もそうだったがw)。

そして記者クラブに対して発表されるのは公式見解なので、そこから一歩踏み込んだスクープ合戦のようなことも行われ、当然、勇み足もあってそれが紙面に掲載され、私などはその記事を信じて関係者と話をしたら、「それは〇〇新聞の飛ばしだよ~」と一蹴され赤っ恥をかいたこともあります。まさに、

Don’t trust old media

であります。

オールドメディアよりもネットのほうが頼りになる!?

そのオールドメディアの飛ばしも含めた恣意的な報道ぶりが昨今では明らかになっていて、しかもそれを彼らは「真実」だと言い張っているのだから始末に負えません。

オールドメディアはネットの情報は嘘ばかりといいますけれども、自分たちも嘘ばっかりでそれがある種のイデオロギーに基づいたものであるからタチが悪いのですよ。だったらインフルエンサーによるネット発信を用いて、自分軸を以て受けとめる(自分で判断する術を持っている)ことができる層に対して訴求していくという方法も広報としては当然ありでしょう。JR西日本がどのような考えで前記のようなことをしたのか知りませんが。

とまあ勇み足的なことも書かせていただきましたけれども、ほんとに氷河期以降世代は、不遇をある意味跳ね返して、ネットやICTを武器にして活躍し始め、それを企業サイドも認めるところまで来ているんだなあ、と。

「腹筋バキバキ」が「贅肉」を駆逐しようとしている、その流れにジジイとしてもあざとくも、そして切実な意識をもって乗っていきたいと考える次第でございます。もちろん酒飲まずに。

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