断酒したら入院も楽しめるよね、という話。

酒やめて、2070日。

一番怖いのは「入院しないこと」!?

入院して8日目になり、点滴やドレーンといった各種身体に取り付けられていたものもすっかり除去されました。身一つでベッドを占有できることの幸せをしみじみと感じております。そう考えると身二つでベッドに寝るなんて烏滸の沙汰ですねー。余計なお世話の最たるもんですが。で、さらに考えてしまうのが、酒飲んでいた時代ならどうやろーということです。

アル中時代の私でも、さすがに手術直後はひたすら畏まって過ごし「飲みたい」は頭から消えていたと思います。でも、このように体調が恢復に向かうと、またぞろ飲酒要求が発露してきたでしょう。そうしたときに、病院という絶対禁酒空間に「収監」されていたら……、うーぶるぶるであります。

でもまあこの「想像」は前提がおかしいですね。そもそもアル中時代なら身体に不調があっても病院なんて行かないし、その結果、がん(仮)も見つけることができず……、うーさらにぶるぶるであります。

さて「収監」という言葉を使いましたが、入院に先立ち、断酒友から以下のようなLINEメールをもらっていました。そう、入院が「収監」になるのも、楽しみととらえることができるのも、飲酒習慣があるやなしやに拠るわけです。

「励まし(?)」通り楽しもうと思い、具体的にはこのブログのネタ拾いのようなことですが、それをやってみたいと企図していろいろ観察しているのですが、まーさすがにいませんね、入院中に酒飲んでいる、あるいはそれらしい雰囲気の輩は。

断酒者の生活は普段から入院生活みたいなもん!?

いやホント、私が知らなかっただけかもしれませんが、現代の病院の患者サイドのコンプライアンスの高さたるや、すごいです。酒飲まないのは当然にしても、周囲の様子を見るに(見えないけど)、テレビの音を出す方さえいません。だからこのようにパソコンのタッチ音を出すのはありなのか、とさえ思ってしまいます(許可はとってあります)。したがって非常に快適ではあります。首都高の脇にあった以前の仕事場よりも、ブログを書いたりするのに適した環境かもしれません。

そのような病院内コンプライアンスなんて当たり前じゃないかーという向きもあるでしょうけど、大昔、小学生の頃、盲腸で入院したときの病院(個人医院でした)は、まったくこんなふうじゃありませんでしたよ。

大部屋の病室は無法地帯……というと語弊がありますが、酒はどうだったか覚えてないけど、喫煙などは普通にみんなしていました。出前も取っていたし、花札や麻雀などもやっていました。

でもって、おい坊主(私のこと)、パンチ(平凡パンチ≒エロ本)見るか―で見せられて鼻血ぶー(比喩ですけど)なんてことになり、だからわりと楽しくて、そんなこんなで大げさですが病人のレジャーランドと化していましたね。それは今思うに、病院という「異界」をできるだけ普段の日常に近づけるための涙ぐましい努力(?)だったのでしょう。

でも考えてみれば、今の断酒者はわりに普段から入院生活に近い生活をしている。私のようなおひとり様であればなおさらです。もちろん日常と異界を区別する大きな一つの要素である酒と無縁ということもありますが、それ以外の部分でも坦々淡々を旨として暮らしている。だから病院の異界感をそんなに感じることなく、その分、快適に、そして日常とはまたちょっと違った部分も楽しめる、ということになるんじゃないすかねえー、てな気分で過ごしております。

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