飲酒行為は、人生を「寓話」仕立てにしてしまう!?

酒やめて、3155日

金がないと「奴隷の快楽」に走ってしまう!?

以下、「寓話」として読んでいただきたいのですが、主人公は「金のないおっさん」です。「キモくて金のないおっさん」は現代の社会情勢のアイコンですが、この単なる(?)「金のないおっさん」は普遍的な存在です。アイコンに昇華したような象徴的なものではなく、とりあえずいつも「金ない金ない」と言っている、当たり前の存在だとご理解ください。むろん昔の私もそうでした。

で、「金のないおっさん」の中には、カードローンや消費者金融から枠いっぱい借りている人もいます。そうした人は、金の調達手段というものを持っていません。なので勢い、周囲の人間にお金を借りようとします。そこまでは良いのです。いや、良くはないのかもしれないけど、理解の範囲ではあります。団塊の世代やそれよりちょい下の世代は、友人知り合い同士で金を融通し合うのがわりに普通の行為だった(たぶん)ので、それがジジイになっても続いているということはあるでしょう。

なので、とりあえずそこまではいい。理解不能なのは、その借りようとする相手のことを常に貶めている、というケースがあるのですね。

なぜなら、金がないからです。

つまり、金がないが故に他の楽しみを実行することができない。一方、他者を貶めるという行為は、ゆーてみればタダですから、それをことさらに楽しむわけです。アル中時代の私などもよく「標的」にされていました。

そして、ですね、不可解なのは、そのようなディスってる人間に対してから金を借りようとすることなのでありますよ。

これってまさに「寓話」だと思います。通常、人間、金がなくて、誰かに借りる予定があるとすれば、その人をディスったりしないものです。「あいつはダメだあああ」などと、いないところで言ったとしても、いずれはその相手にわかってしまう。しかし「金のないおっさん」は、そうしたマネジメント(?)が働かないのです。

酒飲む余裕はあるのに!?

そして、そのような寓話的行為に手を貸すのがまさに酒さんであります。つまり「あいつはダメだあああ」みたいなことは、しばしば酒の席で発せられるものですし、なおかつ酒を飲むことも、他者を貶める行為と同様――「金のないおっさん」はしばしば集り酒もしますけれども――非常に手ごろなレジャーです。つまり酒+他者を貶めるは「奴隷の快楽」と言えます(参考「「酒を飲む」と「他者を貶める」は、奴隷の快楽」)。

むろん、いくら金がかからないとはいえ、飲酒行為を続けていると、どんどん経済力が奪われていきます。逆に酒をやめると、人生、これほどまでに金がかからないものなのか! ということをしみじみ実感できます。他の楽しみも享受できるようになるので、もはや他者を貶めるという行為は人生から消えます。

さらに「寓話」的なことがあります。「金のないおっさん」から金貸してくれと言われた人間は普通こう思うものです。

だけどあんた、酒飲んでる余裕はあるやん。

原則として火曜日と金曜日の19時に更新しています。

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