酒やめて、1139日。
どぶろっくという芸人がいます。ご存じの方も多いと思いますが、持ちネタはお下劣な下ネタ歌です。Wikipediaによると「我が家(下ネタで有名な芸人)の下ネタが軽く見える(東野幸治)」ほどだとか。それほどきわどいというか、まああからさまですね。でもめちゃくちゃ面白いです。
子どもがどぶろっくの下ネタ歌を大声で歌い社会恐慌に!?
どぶろっくは昨年、キングオブコントで優勝しました。その優勝ネタが物議をかもしたのですが、これ(YouTube)です。
衝撃的にお下劣な歌詞が話題になった一方で、曲自体は印象に残りやすいものであったためか、小さな子どもが大きな声で意味もわからず歌って、社会や親を恐慌に陥れているそうです(笑)。いや、子どもだけじゃなく私も、ふと気づくとこの歌を口づさんでいたりしてびびります。
さて、このネタとは別に、彼らの昔からの定番ネタとして「もしかしてだけど」というものがあります。CDにもなっています。YouTubeをアップしておきますが、以下に、そのうちのひとつを文字で書き出してみます。
電車で席に座っていたら 隣に座った女が
俺のジャケットのすそお尻で踏んでいるんだ
もしかしてだけど もしかしてだけど
俺が降りるのを食い止めてるんじゃないの
妄想ネタですが、考えてみたらこれってスーパーポジティブですよね。
電車のなかで、ジャケットのすそをお尻で踏まれることなどよくあるわけじゃないですか。それをイラっとするんじゃなくて、極端な話「俺が降りるのを食い止めてるんじゃないの」と、スーパーポジティブに受け止められれば、人生、しんどくなくなります。
たとえば今、公衆の場で他に席があるのに隣に座ってくる「トナラー」が社会問題(?)になっています。まあ、女性が「トナラー」になることなどはめったにないのでしょうが、たとえばそれがおっさんであっても、「俺のことをネット上か何かで知って、デカい仕事を振ろうとしてるんじゃないの」とは……これはどぶろっく並みの妄想だとしても、後から来る人のことを考えてつめて座るつもりなのかなと思い込み、それで気をラクにすることはできるわけです。少なくともそういう思い込みが、トナラーに対する一番現実的な対処法ではあります。
酒やめてから、他者の態度をポジティブに受けとめられる!
で、ですね。私もお酒をやめて、そういうふうに対人関係をスーパーポジティブに捉えられるようになりました。知っている人に対しても、知らない人に対しても、です。これは「他者に期待しない」ことができるようになった(参考「他人に期待するな。でも自分には期待しろ」)のと表裏一体を成すものなのかもしれません。相手がどんな態度をとろうがあまり気にならず、自分でいいように解釈できるのです。
つまり相手に期待せずニュートラルな視点で他者と関われるので、その分自分の裁量の余地が大きく、ネガな態度でもポジに転換することができるのかなあと思っております。
まあこのような自分の脳の変容というか心の動きの変わりようのメカニズムは、自分でもわかりませんけれども、ともあれ酒をやめてから、なんというかあまり人の態度をねじ曲げて受け止めない、相手がどんな態度をとろうがそれをポジティブに受け止められるようになったとは思います。たとえば車を運転していて割り込まれても、急いでるんだなと思えるというようなことですね。こうしたことは、わりに多くの断酒ブログにも書かれていますから、真実なのでしょう。
ですから今後も、どぶろっくさんを見習って、もちろん隣に座った女性が自分のジャケットのすそを踏んで入たときは問題をおこさない範囲で(笑)、スーパーポジティブに受け止めようと、かように思う次第です。
で、繰り返しますが、そういうふうなポジティブな対人間観を持てればほんとに気持ちがささくれなくてラクです。酒やめるとそれができるんです。これもまた「酒やめると人生ラクになる」てことなのでしょう。