酒やめて、2870日
酒害は脳に来るのが怖いのだった
2個前のエントリで「【ウェルニッケ脳症?】今さらですが酒やめて、突然前後不覚になる恐怖から解放されました」といったことを書かせていただきました。これについてX上で、Twitter断酒部のチャーリーさんから以下のようなご指摘を受けました。
私は「ウェルニッケ脳症ガー」とか言いながら、コルサコフ(症候群)という病気があるとついぞ知りませんでした。ウェルニッケ脳症の後遺症として発症する認知症です。そしてコルサコフ症候群まで行ってしまうと引き返せない。でもって、それには酒が大きく関与しているということですね。
冒頭に挙げたエントリでも書きましたけれども、酒害についてよく肝臓ガーなどと言いますが、それよりも何よりも脳に来るのが怖いです。というのは、自分で自分をコントロール下に置けなくなってしまうからです。先に挙げたような特定の病気ではなくても脳は委縮するし、そうしたことの行きつく先が認知症になるのでしょう。
認知症においても、むろん酒の影響が指摘されています。私の父も、酒を一滴でも飲むと一気に認知症が進むと、きつ〜く言われています。
また友人の母上の話ですけれども、認知症が進み、そのことで長年のキッチンドリンキングが発覚した、みたいなこともありました。
それでも我々の親の世代はお金だけはあるので、認知症受け入れ可のホームに入ってしまえばいいというふうにも言えます。そうなんですよ、老後のケアに関する状況は、お金を払えばフレキシブルに対応してくれる、と一応はなっています。
逆に言えば、我々世代含むそれよりも下の世代は、むろん資産状況などにもよりますが、少なくとも私などは、もはや認知症になる自由がないのですね。経済的にもですし、子どもに迷惑をかけたくもない。そもそも子どもに迷惑をかけていいのは、少なくとも経済的なことはこちらで全部負担するのが大前提になります。
まあもっともうちの娘は「パパは勝手に死んで」なので、気がラクではあるのですけれども。ただし「勝手に死ぬ」ためにも認知症になるわけにはいかない。
認知症にならない自由を手に入れる
そこで「認知症のリスクを90%も減らす「6つの健康的な生活習慣」とは?」でありますよ。みんな大好きGIGAZINEの記事です。
それによると、認知症にならないためには、
①健康的な食事:1日に果物・野菜・魚・肉・乳製品・塩・油・卵・穀物・豆類・ナッツ類・お茶のうち、7品目以上を摂取しているかどうか。
②定期的な運動:週に中程度の運動を150分以上か、激しい活動を75分以上しているかどうか。
③活発な社会的接触:会議やパーティーに出席したり、友人や親戚と会ったり、旅行したり、オンラインでチャットしたりといった社会的活動に週2回以上参加しているかどうか。
④定期的な認知活動:文章を書いたり、読書をしたり、トランプや麻雀(マージャン)、その他ゲームをしたりといった認知的活動に週2回以上従事しているかどうか。
⑤非喫煙者であること:生涯に100本以下のタバコしか吸ったことがないか、3年以上前に喫煙をやめているかどうか。
⑥お酒を飲まないこと:ほとんどお酒を飲まないか、飲んだとしても頻度が少ないかどうか。
が条件だそうです。
番号は便宜的に私が振りましたが、ここで着目したいのは、⑥の反対に酒を飲むと⑤はともかく①~④ができにくくなってしまうということであります。
③については、酒を飲んだ方が社交に役立つというケースもあるでしょう。けれどもそれは、あくまで乾杯だけ、あるいは二杯程度飲むという有意義な社交ができる人に限ったことでしょう。私が昔やっててたような社交(と言えるかどうかはわからないが)は飲兵衛同士によるものであり、ウィーと言ってがーっと騒いで、それで酔っ払って何を話したか覚えていない(覚えるに値することも話してない)のですから、脳の活性化という意味では、そうしたコミュニケーション(?)による効果よりも飲む害の方が大幅に上回わっていたと思います。当然のながら。
ここで若干毒を吐かせていただければ、「お前はもう飲めないけど俺は楽しく飲んでいる。昨日(の飲み会)は有意義だった」みたいなことをわざわざ言ってくる輩もいますけれども、その人を見るにつけ、飲酒習慣だけが原因ではないでしょうが、加齢とともにだんだん貧困に陥っているので、集り酒も増えてるみたいで、そうすると「有意義(な飲み会)」も何もあったもんじゃありません。なので、④についても非常に危うい基盤の上のものと考えても良いでしょう。
というわけで、酒で脳を劣化させる、ひいては認知症になる「自由」があるかどうかということを考えつつ、自分で飲む飲まないを決めるのも、これからの世代に課された義務みたいなものでしょうし、その点、断酒erは一つクリアできているわけで、それが認知症にならない「自由」に結び付いていると考えれば、これからも断酒を続けようという思いを強くできる次第であります。
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