ネタにされて見下げられて、それでも酒を飲んでいて悔しくないのかという話。

酒やめて、1680日。

カイジのあのセリフを酒造会社が……

Amazon Primeで『カイジ ファイナルゲーム』が無料放送されています。映画自体は昨年初めの公開ですね。その時の評判ですが、あまり芳しくなかったような気がします。カイジがアンチヒーローではなくただのヒーローになってしまったのも一因でしょう。「こんなのボクたちのカイジじゃないっ」というわけです。私は映画を観たわけでなく今回が初見なのですが、やっぱり前二作に比べるとイマイチ感が強いです。

確かに一作目二作目は面白かったです。そして『カイジ ファイナルゲーム』で消えてしまった(もちろん完全に消えたわけではないですが)カイジの負の部分の象徴ともいえるのが、例のあの有名なセリフです(もちろん今回も出てきますけれども)。

キンキンに冷えてやがるぜ→悪魔的だ~!

あまりにも有名なので今さら説明することもないですけれども、地下労働で稼いだなけなしの金を使って飲むビールのことですねー。

さて、注目したいのはこの台詞あるいはこのシーンをアサヒビールがキャンペーンに使ったことです。今、調べたら2018年です。アサヒスーパードライ・瞬冷辛口という商品の発売にあたって、カイジとアサヒビールがコラボした短期キャンペーンを実施していました。

まあ確かに「キンキンに」のシーンを観ると酒飲みたくなりますよ。しかし、これは「底辺」「クズ」の象徴なわけで、それを酒造会社が広告として使うのはいかがなものかという気もします。

あるいはちょっと前ですが、サントリーのストロングゼロが「肉!現金!当たる!!」という、なかなかえぐいというかあざといキャンペーンをやっていました。これなども発想は同じなんでしょう。

もちろん実際は、酒造会社ではなく広告代理店が考えたものなのでしょうけれども、つまり大手広告代理店に勤める人間の感覚というのはこれなんですよ。

このシーンへの共感をキャンペーンに利用するとか、これこそ「悪魔的だ~!」

「酒+下流」をコンテンツ化されて、それでもまだ飲みますか?

完全に「酒+下流」をコンテンツ化しています。もっと言えば、ネタとして面白がっています。

「下流」がコンテンツになっているということは以前も書きましたけれども(参考「「下流」はすでに優良コンテンツ!? そのまったり感を共有するのもいいけれど……」)、その先駆者といっていい三浦展さんは、社会学的な考察だったと思います。しかしこのアサヒビール×カイジは、ちょっと違うのです。

そしてそういうこと考える大手広告代理店の人間、つまり上級国民てやつは、上から「下流+酒」を見て、それが受けるやろう~と、ある種、馬鹿にしてるんですよ。もちろんそうした戦略に乗ってしまう人間も確かにいて、昔も私もまったくそうでした。しかし、というか、だからこそ、というか、これらキャンペーンに接したときは幸いにも酒をやめていたので、共感の代わりに怒りが湧いてきたのです。

まったく飲酒者を馬鹿にしています。アル中→断酒者の妄想あるいはひがみといってしまえばそれまでですが、そういう傾向は確かにあると思います。

そして、そんなふうに捉えられて、まーだ酒を飲んでて悔しくないのか、という話ですよね。飲酒者の皆さん。余計なお世話ながら。

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