断酒という「ふるい」を経て残った怒りだけが、報復に値するものだという話。

酒やめて、2282日

酒さんは人間を怒りっぽくして、さらに飲んでもらおうとする!

世の中には始終怒っているという人がおりまして、酒飲みに多いです。

飲酒時のいわゆる「怒り上戸」とは別に、飲んでない時も怒りっぽくなるのですね。一つには、自称・適正飲酒者がよく言う「(アル中あるいは過飲酒者は)脳が萎縮している( -`д-´)キリッ」が理由としてあり、これは加齢によって「怒りっぽい老人」になるのと同じメカニズムであると思われます。

もう一つの理由は、酒飲みというところの者は、酒を飲みすぎていることを指摘されるのではないかと、常に潜在的に恐れていますので、その前に先制攻撃したくなり心がハリネズミ状態になるというものです。これは私が勝手に考えていることですが。

私自身も、酒飲んでる時代は始終怒りっぽいというか始終何かに腹を立てていました。

これは酒さんによる人格魔改造の一環だったと思います。他人(?)のせいにしちゃいかんですが。

ただ再飲酒、スリップの理由に挙げられるHALTの一つに「Anger」がありますので、酒さんとしては、人間(=飲み手)を怒りっぽくして、自身をさらに飲んでもらおうという生存戦略があるのでしょう。

ともあれ酒をやめた今は、怒ることがまったくなくなりました。というと正確ではなく、アンガーコントロールできないということはなくなりました。

さて、それでは「怒らない」ことが単純に良いかというと、なかなかそうもいかないところが人間社会の難しいところではあります。

正当に怒らなければならない時は、怒りを持つべきですよね。ただし、なにをもってして「正当」というのかが難しいところであり、その難しさに拍車をかけるのが酒さん、というか飲酒習慣なのであります。

自分のその怒りが、単純に腹立たしさから発するものなのか、本当に怒らなければならないものなのか、酒を飲んでいると分からなくなるんですよ。だって始終、怒ってるわけですから。これは飲酒の大きな弊害です。

始終怒っていることに紛れて正当な怒りが隠れてしまう、くだらない怒りの中に正当な怒りが紛れ込んでしまう、といったところでしょうか。

税務署方式で報復すればいいのだ

ここからその「正当な怒り」をテーマにさせていただきたいのですが(大げさ)、むろんこれとて相手があることですから相対的なものです。が、そういうことを言いだすとますます話が複雑になるので、とりあえず「自分にとっての正当な怒り」とさせていただきたいと思います(ますます大げさ)。

正当な怒りを覚えた際は、それをもたらした相手に対して報復せねばなりません。が、報復の手段として直接怒りを発動させるのは下の下でしょう。やっぱり相手を社会的に追い込むことが必要になると思います。

ここに時間ということが絡んできます。基本的に怒りというのは時間とともに収まっていくものですよね。しかし長期間経っても、そして酒を飲んでいない清明な頭をもってしても、これは怒るべきだと考えられる怒りは維持するべきですし、報復すべきです。

と、性格悪い話を書いてきましたが、なぜこういう話をしたかといえば、ヒント(?)は税務署です。

これは聞きかじった話でエビデンスがあるわけではないのですが(エビデンスがあったら大変だ)、税務署というところの者は、脱税なり無申告なりという「不正」(≒税務署にとっての「怒り」)の対象を長期間泳がせるらしいのですね。つまり「怒り」を熟成させるのです。そして延滞金なども膨らみ、相手にとってもっとも痛手を与えられる時を狙い撃って「摘発」(≒税務署にとっての「報復」)する。性格悪いっちゃ悪いです。

この税務署方式はなかなか参考になると思います。つまり時間の経過とともに純化された怒りを以って、正当な手段で報復すればいい。

が、繰り返しますが、酒を飲んでいると、どれが純化された正当な怒りかわからなくなり直截的に怒ってしまう。こりゃ得策ではないです。

とまあ、私のブラックな面が顕わになり恥ずかしくもあるのですが、ともあれそれが酒をやめるとできるということですよ。

で、どういう方法で報復するかは考えていただくしかないのですが、ちなみに脱税摘発は「告発」によるものが一番多いそうです。労基局も同様だと思われます(ますますブラック)。

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