酒やめて、2316日
昭和のお母さんがこの言葉を発していた背景はというと……
先々週先週とずっと博多に出張しておりまして、先週末にようやく家に戻ってきました。まあやっぱり疲れました。そして、やっぱり家が一番ええなあとしみじみしております。
そもそもこの「やっぱり家がいちばん!」とは、出展は何なのでしょうか。サザエさんあたりなのでしょうか。要は昭和のお母さんがよく言うとされていたフレーズですよね。旅行などから戻ってきて、家に入ったときに発する言葉です。「だったら出かけるなよ」というツッコミとセットになっています。
が、これを深読みすれば、義実家などに帰省して、お姑さんや小姑さんのプレッシャーのなかで数日間を過ごし、ようやく自分で宰領できる家に戻ってきたときの安堵感とともに発せられたフレーズ……というふうにも解釈できます。
このように考えると「やっぱり家がいちばん!」は、「だったら出かけるなよ」とセットになった単なるボケではなく、ちゃんとした裏付けがあるものということですね。ま、仮説ですけど(汗)。
おうちルーティーンの魅力は「外」に勝るのだった!
そして実は、そうした昭和のおかんと同じ感覚を味わっている断酒erなのであります。
今回のようなビジネス出張も、義理の実家に行ったようなものです。お客さんには気を遣いますし。だから家の方が良いという理屈にもなるのですが、それだけではありません。
まず大前提として(大げさ)、酒やめてからというもの「インドア」あるいは「ヒッキー」というもののプレゼンスが人生の中でめちゃくちゃ大きくなっていることがあります。
飲酒時代、私はお出掛け大好きであり、毎晩のように「出撃」していました。それはむろん酒を飲むためですが、外の空気を吸うのも目的の一つでした。以前も書きましたが、仕事場での自分は土の中のセミで、夕方になってようやく地上に出てミンミン鳴けるという理屈でありました(参考「飲んでいないときは土のなかのセミ? そんな状態はもうゴメンです」)。
それが酒をやめてから「土の中」でもいいというふうになったのですね。
それには理屈がありまして、やはりルーティンです。
すなわち筋トレをしたり、本を読んだり、ゆっくり風呂に入ったり、にわかではありますがスキンケアしたりというといったルーティンを家で行うというのが、生活というか人生のなかで大きなプレゼンスを占めるようになり、そういうことが心地よいからです。
まさに昭和のお母さんが、自分の宰領でなんとでもなる「家」で、自分のペースでできるのと同じ、いや、私の場合は一人なのでそれ以上のマイペースを家でなら実現でき、それを行える幸せさえあれば、酒など飲まなくても別にいいという気持ちにもなっている次第でございます。
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