嫌なことがあったとき酒を飲むのがNGである決定的な理由。

酒やめて、2208日。

飲酒促進機能が一番高いものとは?

断酒者がスリップする理由としてよく挙げられるものに「HALT」があります。H=Hungry、A=Anger、L=Lonely、T=Tiredですよね。これはスリップの理由というよりも、飲酒している断酒しているに関係なく、そのまま「酒飲む」理由になります。

このうち「Anger=怒り」は、対人関係で嫌なことがあったということとニアリーイコールだったりします。そして「嫌なことがあった」の飲酒促進機能は非常に高いのではないでしょうか。嫌なことがあったから、それを忘れるために飲む。こう書くと、きわめて普通ですし、だからこそ「嫌なこと」と「飲酒」は伝統的に(?)密接に結びついていたのでしょう。

もちろん私もそうであり、飲酒時代はそれを理由に飲んでいましたし、そして断酒してからも、「嫌なことがあったから飲みたくなる」はたびたび起こりました。

でもねー、自分の中であることに気づいたのですね。だから嫌なことがあっても飲まない……というか飲みたくないと思うようになったのです。そこにちょっと触れてみたいと思います。誰にも頼まれちゃいませんけど(汗)。

酒さんがつくり出す不幸のメカニズム

とまあ、もったいぶることでもないですし、飲酒時代もなんとなく気づいていたのですが、「嫌なことがあったから飲む」を繰り返しているうちに、そのような酒飲むトリガーとなる事態に遭遇するのを、なんとなく心待ちにするようになるのです。「嫌なことがあったから酒が飲めるぞ酒が飲める飲めるぞ酒が飲めるぞお」を待ち望む心理状態です。

いや、むろんそんなふうにはっきりとしたものじゃないのですが、酒飲みというところの者は、飲酒が深度化すると、常に酒を飲む理由を探すようになりますので、嫌なことがあった→飲める→嫌なことないかなあが、深層心理レベルに存在するようになるのですよ。少なくとも私の場合、そうでした。ある種の変態ですよね。

そして、実はこれが飲まない理由にもつながるのです。つまり、そのような心理状態は、リアル嫌なことを自ら呼び寄せる体質になることに、ある時、ハタと気づいたのですね。

若干オカルトっぽくありますけれども、嫌なことを深層心理で心待ちにすると実際に嫌なことが起きるのは事実でしょう。そしてそのような体質になった以上、次から次へと嫌なことがやってきて、それはまさに、酒さんの思うつぼ、なのです。だって、そのたびに酒飲みたくなるし、断酒している人は、再飲酒の理由になりますので。ここに酒が人生を不幸にするメカニズムもあると思います。

て、新発見のように言うことでもなんでもなく、普通の人は、意識せずともその反対の生き方をしているのでしょうけれども。ただ、愚かなアル中→断酒者は、その点に気づいたからこそ、断酒を続けられたりするのです。不幸になりたくないから酒飲まない、というわけですわ。

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