自分軸の確立に断酒ほど適したものはない件。

酒やめて、2120日。

「焼酎おかわり~」とミスドで言ってしまった(汗)

先日、ショッピングセンターの中にあるZoffでメガネをつくりまして、なぜかというと誕生日月ということでかなり割引率の高いクーポンもらっていたからです。

出来上がるまでの間、時間があったので、ショッピングセンター内のミスタードーナツでホットコーヒーを飲みながらフレンチクルーラー食べていたのですが、ミスドのホットコーヒーはおかわり自由です。こりゃもう一杯飲ないと損、といじまくしくも考えてカウンターにカップを持っていき「コーヒーのおかわりを……」と言おうとしたところ出てきた言葉が「焼酎のおかわり……」でした。

いや、これには自分ごとながら大いにうろたえました。断酒してもうすぐ6年になるというのに、こんな言葉が素で出てきてしまうとは、三つ子の魂百までというべきか、酒恐るべし、というか。いやまったく、ちょっと前の肝がん疑惑(参考「断酒して長いのに肝がん(仮)になるとか、やっぱり飲酒習慣は「百年殺し」ですよ」)もそうですが、長年の飲酒習慣というものは、酒やめても、ある程度のタイムラグをおいて作用するものなのでしょう。引退後数年を経たボクサーに脳機能障害が出るケースがあることと似ているのかもしれません(一緒にしたらボクサーに失礼ですが)。

さて、なぜこんな話をしたかというと、節酒あるいは減酒、ということについて書きたかったからです。

世の中には、酒をやめるのではなく控えめにするという方法論があります。これは実は、断酒の総本山(?)である久里浜医療センターも一つのメソッドとして提案していて(参考「減酒なんてとても無理、断酒のほうがむしろ全然ラク、と断酒者として断言する理由」)当然、断酒の一里塚、仏教における方便としてとらえているのでしょう。間口を広くして断酒に導く、ということですよね。

ところが世の中には、断酒の一里塚ではなく、これがずーっとできると確信してる人間もいます。

ちなみに私に絶対に無理です。以前も書きましたが、要するにちょっと飲むくらいだったらまったく飲まない方がラク、というもので、これは多くの断酒者が感じていることでしょう。むろん、「ちょっと」で済まないという大いなる自信(?)もあります(参考「適正飲酒者・機会飲酒者にはなれない大いなる自信があるから、一周回ってスリップしない自信もまたあるという話」)。

一方で戦術の通り「節酒でいく」と考える人もいます。俺はこの先、ずーっと自分で飲酒をコントロールできる( ー`дー´)キリッという人です。いや、それはそれでもちろん個人の自由なのですが、それを無駄にアピールしてくる輩も確かに存在していて、ここが厄介です。

お前はアル中だったから酒やめるしかないけど俺は節酒で対応できる、なぜなら俺は酒量をコントロールできる(特別な)人間だから、という理屈を持ち出して無駄なマウントをとってくるのですね。

「よそはよそ、うちはうち」が、今ならながら刺さるのだった

まあ、そちらがマウントを取るならこちらも言わせていただきすけど(汗)、自分が特別だと認識する、その認知バイアスこそ酒さんの思うつぼであり、怖いところです。誰もが持っている「俺は特別」という根拠のない思いに乗じてくるのです。

そしてそうした輩の弊害はといえば、断酒をしているところのこちらも「特別」なんじゃないかとふと思わせてしまうところです。そういうことを言う輩は、特別に品性が優れているふうにはとうてい見えないので、こいつが「特別」なら俺だって、と思ってしまうところが、酒の怖さというか自分の愚かしさというか、両方なのでしょう。

だからやっぱり私も、酒さんの飲ませ戦略に潜在的に取り込まれていて、それが冒頭のようにふとした瞬間に、意識するしないに出てしまうのです。

で、その「俺だって」から脱する方法もあって、ですね、それはガキの頃からおかんがよく言っていた「よそはよそ、うちはうち」です。

いやしかし、今ほど「よそはよそ、うちはうち」が重要な時代はないでしょう。メディアを含む他者に流されず自分軸を持つことがもはやサバイバル要件の世の中になりつつあり、しかし我々ジジイ世代は「他者と比べて」ということで洗脳されてきましたから、これがなかなか難しい。節酒についても「あいつができるんだから」という心理に陥りがちです。

逆に言えば、自分軸の確立において、断酒というのは非常に適した題材あるいは教材なのではないか。そう考えるのも強力なモチベーションであり、それがまさに時代や社会に適合しているということで一石二鳥とはこのことです。断酒者都合ながら。

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